マダオなWALKING′!

まるでダメなオバサンによる まったりダラダラお気楽旅

【駅ハイ】人気の低山ハイク ~湘南アルプスを歩く・高麗山から湘南平へ 2023.11.24(金)

湘南平

湘南平

 大磯町北部と平塚市南西部にまたがる海抜181メートルの丘陵で、高麗山と泡垂山の山頂一帯を指し、高麗山公園として整備されています。かつては千畳敷と言われていましたが、 1958 年に公園として整備されて「湘南平」と呼ばれるようになりました。

 

大磯駅大磯町観光案内所(スタート) → 高来神社 → 高麗山山頂 湘南平 → 揚谷寺谷戸横穴群OISO CONNECT 大磯コネクト → 茶屋町カフェ →  地揚屋ほっこり+ONE → 大磯駅(ゴール)

 

 お天気がいいので、今日は湘南平を歩いてきました。ちょっと風は強いけど、全然寒くありません。もう11月も下旬ですが、今日の最高気温はなんと 23℃! 

 

大磯町観光案内所

 観光案内所で地図をもらってスタート。手書きの地図です。国道に出て、東海道を東に進みます。

 

 旧道に入ると松並木が迎えてくれます。街道らしくて好きな区間です。江戸見附の案内案がありました。案内板がきれいになっていますね。

 

化粧坂

 トンネルを抜けた先にも松並木が続きます。江戸から16里目の一里塚案内板は松枯れでお化けのよう。曽我十郎の恋人虎御前が化粧に使った井戸もあります。鎌倉時代はこの辺りが大磯の中心地でした。また、奈良時代、唐・新羅に滅ぼされた高句麗の人々が高麗山の麓の化粧坂辺りに住んでいたことから、この地が高麗と呼ばれるようになったそうです。この先で国道に合流します。

 

高来神社

 垂仁天皇の御代の創建と伝えられ、山上にあった高麗権現社を中心に神仏習合の高麗寺として栄えました。明治の神仏分離によって高麗神社となり、高麗寺は廃寺となります。明治30年に高来神社と改称されました。

 

 本殿脇の階段からハイキングコースが始まります。すぐに男坂と女坂に分かれますが、地図通りに女坂を進みます。女坂とはいえ急な坂が続きます。男坂はもっと急だってことなんだよね・・。途中に東天照への分岐がありました。だいぶ前に歩いた時はそれほど急ではなかったような気がするけど、最近は体力が落ちているからどうだろう。

 

高麗山山頂 大堂 (標高167.3m)

 八俵山・大堂・東天照の高麗山三峰のうち、最も高い峰になります。高麗権現社がありましたが、昭和55年(1980)に撤去されました。現在は小さな祠が残されているのみです。江戸時代まで高麗山の全山が霊域とされて保護されていたため、往時の樹林相が残されています。

 

 なんだか堀切みたいだなと思っていたら、やっぱりそうでした。永享の乱では上杉持房が、永正年間には伊勢宗瑞が、永禄三年の小田原攻めの際は上杉謙信が本陣としたそうです。

 

 お猿さんが木につかまっているような不思議な木のコブ

 

 この辺りは気持ちのいい尾根道が続きます。

 

浅間山(標高181.3m)

 浅間社が祀られています。富士山は木々の間から見えるのだけど、この写真でわかるかなぁ。一等三角点もありました。

 

湘南平 (泡垂山山頂 標高180m)

 テレビ塔は工事中でした。レストハウスは最近リニューアル。南京錠はおしゃれなスポットに変身です。

 

 レストハウス展望台からは、360℃の眺望が楽しめます。暖かすぎて富士山はちょっと霞んでいるけど、本当に気持ちのいい眺めです。広場のベンチでしばし休憩。ここはいつ来ても、気持ちのいい場所です。

 

曽我十郎 硯水の池

 テレビ塔の後ろを下ると小さな池があります。この池は、曾我五郎が強く踏みつけた時に沸き上がったと伝わります。また、曽我十郎が虎女に恋文を出すときも、この水を硯水として使ったといわれています。

 

 ツワブキの黄色は元気色

 

 途中で通り過ぎた分岐まで戻りました。ここを下りていきます。この道は通ったことがありません。入口は狭くて少し心配しましたが、道はちゃんと整備されていました。案内板が所々にありますが、どれもわかりやすくて助かります。

 

揚谷寺谷戸横穴群

 古墳時代後期に属する横穴群で、二十七基が確認されています。この横穴群を中心に、古代においてはこの谷が「墓場の谷」となっていたようです。

 

 紅葉がきれいだぁ

 

 さらに道を下ります。この辺りはシダとかも増えてきてだいぶ植生が変わってきた感じです。倒木とツルのコラボ、ツルお化け・・・動き出したら怖いかも

 

 高麗山公園を抜けると、舗装道路になります。可愛らしい動物たちが見送ってくれました。

 

 たくましいベゴニアたち。小さな排水溝から花を咲かせています。

 

照ヶ崎海岸入口

 坂を下り国道に合流します。東海道・大磯宿を西に進みます。旧東海道は左の旧道を進みますが、今日は道を曲がり照ヶ崎海岸に向かいます。

 

OISO CONNECT 大磯コネクト 

 大磯港にあるおしゃれな施設で、1階が売店、2階がカフェになっています。カフェの窓から大磯港が見えます。ここでランチにしました。カレーを食べたのですが・・カレーは外れでした。私の好みではありません。付け合わせの野菜は美味しかったです。個人的には、湘南平のレストランの方が良かったなぁとは思いました。

 

松本順謝恩碑

 照ヶ崎海岸に建つこの大きな碑は、明治十八年(1885) 初代軍医総監松本順が大磯に日本で初めての海水浴場を開設したことを伝えています。

 

照ヶ崎海岸

 風が強くなりました!ここは、アオバトの集団飛来地として有名ですが、まだ見たことはありません。

 

愛宕神社

 来た道を戻り、国道を渡ってお菓子屋さんのところで細道に入ります。富士山ビュースポットの案内に誘われて階段を上りました。うっすらですが富士山が見えますね。手水鉢に元禄十年(1696)の銘があるので、そのころに建てられたのかもしれないとのことです。もとは、駅前の愛宕山にあったそうですが、三菱財閥(岩崎家)の別邸を建てる際にこの地に移されたそうです。狛犬が可愛らしいです。

 

 愛宕神社脇の切通は、別邸を建てる際にできたようで、迫力があります。

 

茶屋町カフェ 

 古民家を改装したカフェ。地図に載っているので場所だけ確認。この辺りはおしゃれなお店がいくつかあります。

 

揚屋ほっこり+ONE

 最後のスポットは、駅前にある地産地消セレクトショップ。野菜や果物、水産加工品や大磯の名産品があります。

 

 大磯駅から帰ります。

 

 湘南平は何度か訪れていますが、今日の下りコースは初めてでした。いろんなコースがあって楽しいですね。アップダウンはいくつかあるけれど、ちょうどいいハイキングコースです。そして何よりも山頂からの眺めが最高。今日はちょっと霞んでいたけど、360℃見渡せるのはとても気持ちがいい! 空気が澄んだ日にまた行きましょう。