マダオなWALKING′!

まるでダメなオバサンによる まったりダラダラお気楽旅

大磯 左義長まつり   2024.1.14(日)

大磯の左義長

大磯の左義長

「大磯の左義長はセエノカミサン(道祖神)の火祭りで、セエトバレエ、ドンドヤキとも呼ばれており、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

由来は、昔この辺りで目一つ小僧と呼ばれる厄神が、村人のおこないを帳面に書いてまわっていたところ、夜が明けてしまい慌てて帳面をセエノカミサンに預け、そのまま帰ってしまい、帳面を預かったセエノカミサンは困り果て、自分の家とともに帳面を燃やしてしまいました。これがセエトバレエ(左義長)の始まりと言われています。

祭り当日は、町内各所のおんべ竹やお仮屋などを片付け、集められたお飾りや縁起物を浜辺に運んで9つの大きな円錐型のサイトが作られます。日が暮れると9つのサイトに火が入れられ、この火で団子を焼いて食べると風邪をひかない、燃やした書き初めが高く舞い上がると腕が上がる、松の燃えさしを持ち帰って屋根に載せておくと火災除けのまじないになるともいいます。」(「大磯町観光情報サイト」より)

 

 壮大な左義長でした。私の知っている「どんど焼き」とは桁違いです。

 

〇 1月13日

 前日に大磯に行く機会があり、お仮屋を見ることができました。

お仮屋(1月8日~1月13日)

 松の内が過ぎると木造の組み立て式のお仮屋が作られて、お正月お飾りが集められます。地元の人たちは七所参り(ナナトコマイリ)といって、七か所をお参りして歩き、町内によっては、1月11日~13日に「オカリコ」という商売繫盛を願う行事も行われるそうです。

 

道切り

 隣の地区と境の辻に、幣東を大根を挿した注連縄を張って「みちきり」をしているところもありました。

 

〇 1月14日 

 左義長に行ってきました。

 北浜に九つのサイトが建てられました。

 

 左義長が始まると、サイトの前に置いてある「仮宮」には悪霊や疫病神が押し込められて、浜方と陸方で綱引きが行われた後、「仮宮」が踏みつぶされて疫病神は退治されるそうです。

 

 日が暮れてきました。照ヶ崎海岸の堤防からこゆるぎの浜を見ると、まだ時間が早いのに、火が見えました。あちらでも左義長が行われているようです。

 

 そろそろ北浜海岸に向かいます。

 

 火が付き始めました。

 

 すごい迫力です。火の勢いが鎮まるまでしばらく眺めていました。

 

 少し火が収まってきたところで、竹の竿に取り付けた団子を焼きます。これを食べるを一年間無病息災で過ごせるそうです。煙を浴びるだけでも十分浄化されました。

 

 木札を購入すると大磯左義長保存会に寄付されます。

 

 前日の13日に大磯に行く機会があり、どうしても左義長が見たくなって行ってきました。とてもよかったです。近所の神社や公園で行われる「どんど焼き」は行ったことがありますが、それとはまったくの別物です。すごい迫力でした。とにかく大きさが違います。とても壮大。真っ暗な空の下で大きな火を眺めていると、新たな気持ちになれます。

 「左義長」は平安時代に宮中で行われていた行事が由来で、その風習が庶民にも広まり「どんど焼き」になったという説もあります。また、旧暦ではこの日が新年最初の満月の日にあたるので、満月と神聖な火による浄化の力で厄を払い一年間の無事を祈るために行われるともあります。正月飾りを焼いてお団子を食べるだけじゃなかったんですね。地域によって名称も由来も異なっていて、調べ始めたらきりがなくなりそうですが、面白そうです。