マダオなWALKING′!

まるでダメなオバサンによる まったりダラダラお気楽旅

【日本100名城 その11】  22 八王子城

22 八王子城 (東京都八王子市)  



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 ☆データ☆   (
100名城ガイドブックより)
   ・城地種類 山城

   ・築城     天正12年(1584)以降 北条氏照

   ・主要城主 後北条氏
 
  
                                (登城日: 2015530日)
 





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大手門跡


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大手道・曳橋
奥に見えるのが修復中の曳橋。対岸は櫓門跡。架かっていた橋が朽ちてしまったのでかけなおしている最中。完成予定は平成283月。ただこの下に林道を通してトラックを通すためにこの橋は高く作り直されていました。だから上のほうの石垣はまるっきり新しいもの。本来の橋はもっと低い別のところに架けられていたそうです


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御主殿の滝
水量が少なくてわかりづらいですが、ここが御主殿の滝。天正18(1590)623日の豊臣秀吉軍の攻撃で落城した際に、御主殿にいた女性や子ども、将兵たちが滝の上で自刃をし、次々と身を投じたといわれています。その血で城山川の水は三日三晩赤く染まったとの言い伝えが残っています。同じ落城でも鉢形城忍城に比べてあまりにも悲惨です


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当時のままの石垣


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御主殿跡
会所や御主殿があった場所です。落城後は幕府直轄領や国有林であったため、当時のままの状態で残っていました。発掘調査が行われた後、また埋め立てられてその上に礎石などが再現されています。立派な庭もあったらしく、池には北条の家紋を模った三角形の石も残っています


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虎口 櫓門跡
大手道、曳橋から続く虎口。櫓門の礎石が4つ当時のまま残っています。この辺りの石垣も当時のまま。石垣の石は城内にある石切り場から切り出され、自然石を加工せず積み上げる野面積みで作られています


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ガイドさんの案内で御主殿の脇から本丸に続く道にワープ。近道はガイドさんがいないと通れません。金子曲輪のある5合目あたりに出てきます。個人の時はいったん管理事務所まで戻って本丸を目指します。写真は7合目


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高丸 (九合目)


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アーチのよう


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九合目から八王子神社に続く道からの見晴らしは最高。晴れていればスカイツリーまで肉眼で見えるとか。当時はこの関東平野全部が北条の領地だったんだよね


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氏照が八王子城築城にあたり、城の守護神とした「八王子権現」が祀られています


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松木曲輪
中山勘解由家範らがこの辺りを守備していました。ここからの見晴らしもよく、空気が澄んでいれば横浜のランドマークや江の島のキャンドルまで見えるとか。ここにはトイレやベンチもあります


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小宮曲輪
狩野一庵が守備したといわれています。八王子城攻めの際、上杉軍に攻められ、ここの陥落が引き金となり山頂の曲輪が次々と破られました


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本丸跡 
平地があまり広くないので天守閣などの大きな建物はなかったと考えられています。横地監物吉信が守備したといわれています


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坎井(かんせい)井戸
北条の時代から続く井戸。ポンプを押すと今も水が出ます。こんな山の中で井戸があるなんてすごい


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馬冷やし(こまひやし)
ここからさらに歩くと八王子城西の端にあたる詰城、富士山がきれいな富士見台まで行かれるようですが、今日は朝が遅かったのでここで引き返してきました


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帰りは旧道を通って降りていきます。こちらは人が少なくて静かな道。見上げれば当時の石垣が残ったまま


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旧道の入口


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屋外模型


後北条氏、三代目氏康の三男、北条氏照(?-1590)が築いた山城です。天正年間(1573-1592)に築城が開始され、天正12年から天正15(1587)の間に、氏照が滝山城から拠点を移したとされます。後北条氏の支城では最大規模の山城ですが、落城当時は未完成であったといわれています。天正18年の豊臣秀吉の関東制圧(小田原攻め)により前田利家上杉景勝等の軍勢に攻められ、わずか1日で落城。この八王子城落城が決め手となり小田原城は開城。小田原に籠城中だった氏照は兄の氏政と共に城下で切腹しました

アクセスは高尾駅北口から土日祝日のみ八王子城跡までバスが出ています。本数は少ないけどね。平日は手前の霊園前までのバスに乗り終点から15分ほど歩くことになります。小仏や陣馬高原に行く登山客で駅前はいっぱいでした。春に景信山から陣馬山を歩いた時に山頂から八王子城も見ているはずだけど認識してなかったな。百名城スタンプはガイダンス施設(歴史展示・休憩スペース)と、管理事務所にあります

管理事務所で頼むとボランティアガイドに案内をしてもらえます。ただ着いた時間が悪くてガイドさんが出払ったところでした。しばらくウロウロしているうちにガイドさんを見つけたので案内してもらいました。本丸まで行くと時間がかかってしまうからガイドさんを捕まえるのは運とか。案内は9時からなので、朝一で行くのがいいかも。案内をしてもらうといろんなことがわかる。初めてなら頼んだほうが絶対いい。それに早くいけば、本丸から先に行くにも時間に余裕ができる。もっと朝早くからいけばよかったぁ。そういえばカメラを持った人が大勢いました。ここは有名な野鳥の撮影スポットでもあるらしい。

八王子城は山です。標高は約460m。本丸までは道もわかりやすくて歩きやすいけど、詰城まで行くならハイキングの準備は必須。それとクマとかイノシシの目撃情報があるので熊鈴を持っていくのもいいかも。あとマムシもいっぱいいます。私は見なかったけど、ガイドさんは朝も見たって。特に石垣の間に隠れていることが多いから気を付けるようにとのことでした