マダオなWALKING′!

まるでダメなオバサンによる まったりダラダラお気楽旅

お散歩 金谷~島田 2023.08.20

蓬莱橋

蓬莱橋

明治十二年(1879) 牧之原開墾者たちの共同出資により、農業用の橋として誕生しました。全長897.4m、幅2.4mのこの橋は、「世界一長い木造歩道橋」として英国ギネス社から認定を受けています。

 

金谷駅 - 旧道街道金谷坂石畳 – 諏訪原城跡 – ふじのくに茶の都ミュージアム – 旧東海道 – 大井川橋 – 島田宿・大井川川越遺跡 - 大井川緑地公園 – 蓬莱橋 – 島田駅

 

 諏訪原城でスタンプを押して、金谷から島田までお散歩してきました。前回の街道歩き以来の再訪。あの頃は、お城には興味がなかったんだよね。渡ってみたかった蓬莱橋にも足を延ばしてきました。

 

金谷大橋(西入口土橋)跡

金谷駅を降りて、旧東海道を進みます。10年ぶりだぁ。ここは現在の不動橋。金谷宿の西の入口となっていました。この先は、金谷坂、牧之原台地や小夜の中山峠という急坂があるので、この辺りで大名行列は隊列を整えたり、駕籠かきたちの詰所もありました。

 

道祖神

 

側溝の蓋

 

石畳茶屋 縁

石畳の入口にやってきました。茶屋がリニューアルされていてサウナまでありました。ランチも美味しそうです。

 

金谷坂の石畳

30m程残っていた石畳以外はコンクリートで舗装されていた坂道を、平成3年(1991)に市民の手により復元した430mの石畳です。

 

庚申堂/鶏頭塚

庚申堂は昭和に移設されたもので、鶏頭塚は、芭蕉の門人で江戸で芭蕉風俳句の普及に努めた六六庵巴静が、旅の途中にこの地で亡くなり同門の仲間たちが建立しました。

 

すべらず地蔵

石畳に用いられている「滑らない山石」にあやかって、合格祈願や商売繫盛を願い、平成4~5年(1992-1993)に町民有志が建立した地蔵尊です。

 

石畳の坂道を抜けて旧東海道を進んでいきます。

 

本日の目的地・諏訪原城跡。トイレ休憩がてら、丸馬出だけでも見て欲しい! よく整備されていて1時間ほどで一周できるし、見晴らしもいいです。

 

菊川坂石畳

旧東海道を西に進むと菊川の石畳があります。歩き始めたらそのまま進んでしまいそうなので、見学はほんの入り口だけ。

 

ランチ(こもれび)

お昼は菊川坂の入口にあるログハウスのお店でパスタセットをいただきました。コーヒーも美味しくて、居心地のいいお店です。

 

金谷坂入口まで来た道を戻りますが、坂は下りません。このまま真っ直ぐ進みます。右手に見える碑は明治天皇御駐輦阯。そのすぐ先には芭蕉の句碑もありました。「馬に寝て残夢月遠し茶の煙」小夜の中山で詠んだ句です。ハッと気づくと朝の茶を煮る煙が立ち昇っていたというのですが、その頃は原野だったこの地が、その後にお茶の産地となるのは何だか面白いですね。

 

見渡す限り一面のお茶畑。気持ちいいなぁ。日陰がなくて暑すぎるけど・・・・

 

牧ノ原高架水槽と看板が立っていたけど、水槽がないから・・・跡? 台地の上は水を得るのが大変だったことでしょう

 

ふじのくに茶の都ミュージアム

お茶の歴史や種類などを学ぶことができる施設です。牧之原台地がお茶の産地となったのは、明治維新がきっかけ。徳川幕府解体により職を失った旧幕臣たちが牧之原台地に入植し、原野を切り開いてお茶の栽培を始めました。その後、大井川の川越制度廃止により職を失った川越人足も開拓に加わり、明治政府のお茶輸出政策、気象や交通条件などがあいまって、一大茶産地へと発展しました。勉強になります。入場料(¥300)を払って見学をすると入口でお茶を一杯いただけます。普段緑茶はあまり飲まないのですが、きちんと淹れたお茶は美味しい。売店にはお茶パフェもありました。

 

日本庭園(ふじのくに茶の都ミュージアム

小堀遠州が手掛けた日本庭園と茶室が復元されていて、別料金で茶室での茶道体験もできます。他にも色々な体験ができるのですが、この暑さの中、冷房の効いた館内でお茶の歴史を見ているだけで充分ありがたいです。

 

ミュージアムから駅の方へ国道を下ります。台地の際からは眺めのいいこと。雲がなければ富士山も見えるのになぁ。途中で国道から離れて住宅地の中の細い急坂を下ります。JRの跨線橋を渡り、大井川鉄道の踏切を渡ります。

 

旧東海道にでました。大井川鉄道新金谷駅にSLが見えます。

 

水公園までやってきました。さて大井川を越えましょう。

 

大井川橋

昭和三年(1928)に架設された1026.4mの鋼製のトラス橋で、土木遺産に認定されています。1㎞を越える橋は、やっぱり長い・・・

 

島田宿の川越遺構をちょっと見学。ちょうどイベントが終了したところだったようで、後片付けでバタバタしてました。島田市博物館も見学しようと思っていたのですが、思ったよりも時間がかかってしまったのでパスします。

 

大井川の河川敷を歩いていきます。よく整備されたマラソンコースになっています。所々に設けられた宿場碑を見ながら歩くのは楽しいんだけれども、ただ、こんな暑い日に歩くものではありません。

 

蓬莱橋が見えてきました。

 

まずは橋の袂の茶屋でひとやすみ。お茶のソフトクリームが美味しい!

 

蓬莱橋 

明治十二年(1879)に完成した橋の長さは897.422m 語呂合わせで「やくなし」 厄払いのスポットになっています。一度渡ってみたかったんだ。所々傷んで修復もされています。これを維持していくのは大変です。手すりは低いけど、大井川橋よりも渡っていて安心感があるのは木のぬくもりなのかしら。世界一長い木造歩道橋としてギネスブックに認定されています。

 

水面がきらきら光ってきれいでした。この写真で上手く伝わるかなぁ

 

 諏訪原城跡を訪れるついでに金谷と島田をまわってきました。よく考えたら、お茶ミュージアムからそのまま蓬莱橋の南側に行けば、大井川を何度も往復しなくて済んだ・・・・。大井川の大きさを実感できたからいいことにしよう。10年前は、只々歩くだけでしたが、改めて訪れると、懐かしく、新しい発見もたくさんあって楽しいお散歩になりました。