8日目 9日目/最終日 (6/22 6/23)
サンチャゴ・デ・コンポステーラ ~ (ブルゴス~イスタンブール) ~ 成田
朝起きたら雨はすっかり上がっていました。食事を済ませたら、サンチャゴ・デ・コンポステーラの旧市街に向け出発です。
サンチャゴ・デ・コンポステーラ (スペイン ガリシア州 ア・コルーニャ県)
「サンチャゴ・デ・コンポステーラの巡礼」
サンチャゴとは聖ヤコブのスペイン語名。十二使徒のひとりヤコブはイエスの死後、スペインに布教活動に出かけますが不振に終わりエルサレムに戻ります。ヤコブの帰国を快く思わないユダヤ王アグリッパにより斬首され遺体は海へと流されます。その遺体がサンチャゴ・デ・コンポステーラ近くの海岸に流れ着き埋葬されますが、支配者の変遷により行方不明となりました。その後813年、星の光に導かれた羊飼いにより墓が見つかり教会が建てられました。レコンキスタでの聖ヤコブの活躍もありサンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼が始まり、ローマ時代に造られた道に沿うように巡礼路が整備されていきました。今ではキリスト教徒だけではなく多種多様な人々がそれぞれの目的で巡礼の道をたどっています。
サン・フランシスコ教会
バスを降りて旧市街へと入っていきます。
前方に工事中の建物が見えてきました。
サンチャゴ大聖堂
工事中の建物は大聖堂でした。ここが巡礼の終着地です!現在は塔の修復中。後世に残していくにはちゃんと修理しないとね。とはいえ、ちょっと残念。
オブラドイロ広場
大聖堂前の広場には巡礼者がいっぱいです。
裏側にあるこの扉は聖ヤコブの年(聖ヤコブの誕生日7月25日と日曜日が重なる年)にしか開かれません。この年に巡礼をすれば贖罪されるといわれており、最近では2010年に開かれ、次回は2021年。その次の2027年ぐらいには歩けるかなぁ。
大聖堂の中へと入ります。こちらはステンドグラスの聖ヤコブ
聖ヤコブ像の後ろに回り肩に手をかけて願うと叶うと言われています。写真をよく見ると聖ヤコブの肩に手が見えます。もちろん私も。お祈りしたらそのまま階段を下り、聖ヤコブと弟子の聖遺物の入った銀の箱を見ることができます。
ボタフメイロ(大香炉)
聖ヤコブ像から戻ると「ボタフメイロ」が見られますというので、教会の端のほうに参列させてもらいました。ミサが終わり、大香炉に火が入ります。巡礼者の汚れをはらうため大香炉が右に左へと大きく揺れていきます。ボタフメイロは毎回必ず見られるというわけではないので、とてもラッキーです。信者でもなくお祈りの言葉も全然わからない観光客に過ぎないけど、この場に立ち会えたことにとても感動しました。
巡礼事務所で証明書の発行を待つ人々
巡礼証明書は、徒歩で100km以上、自転車で200km以上を踏破しないと発行してもらえません。
サンチャゴのアイスクリーム屋さん
アミラダ公園
大聖堂がよく見えるという公園にやってきました。
この方も毎日この公園から大聖堂を見守っています。スペインの作家さんとか
モンテ・ド・ゴソ (歓喜の丘)
バスで大聖堂から5キロ程のところにある丘にやってきました。この丘は巡礼者が初めて大聖堂を目にする場所です。
観光はここで終了。名残惜しいけど、サンチャゴ・デ・コンポステーラの街を後にして帰路へ
サンチャゴ・デ・コンポステーラ空港からビルバオ空港を経由して、イスタンブール空港乗継で成田へと戻ります。
この空港はスビスリ橋と同じくカラトラバの設計です。
9日間のツアーも終了です。改めてまとめてみると忘れていることも多々。説明を聞いている時はわかったつもりになっている。けど、ちゃんとメモしていなくて調べなおしてみたけど、間違っているところもあるんじゃないかな。キリスト教や歴史、文化、建築などについて知らないことが多くてもっと知りたくなりました。
今回はツアー参加者の半分以上が一人参加。定番の旅行コースではないせいか、旅慣れた方が多くて、海外旅行に不慣れな私は皆様にお世話になってばかり。そして強力な晴れ男、晴れ女がいたおかげで一度も傘の出番はありませんでした。また、添乗員さんは自転車でパリから巡礼路を踏破したというスポーツウーマン。巡礼手帳の実物を見せてもらいました。乗継時間が長かったり、食事が・・・だったりと多少の不満もありますが、
こうして怪我もなく無事に帰ってこられて、笑顔で「楽しかったよ!」って言える旅ができたのも、快く送り出してくれた職場の人達、家族、ツアーでご一緒させていただいた方々、旅先で出会った方々、そして聖ヤコブのおかげ。皆様に感謝です。楽しい旅をありがとう!