マダオなWALKING′!

まるでダメなオバサンによる まったりダラダラお気楽旅

SL碓氷とアプトの道     2014.08.03

猛暑の続く先週の日曜日。高崎からSLに乗ってアプトの道を歩いてきました。
青春18きっぷを使って、湘南新宿ラインで高崎まで普通列車でのんびりと向かいます。SLも快速なので指定券を買えば18きっぷで乗れちゃいます。
 
 
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SLレトロ碓氷号
高崎駅に到着。SLが入線してきました。D51型蒸気機関車です。
 
 
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本日はレトロ車両での運行。6号車と1号車は床も木製です。私はもう少し新しい3号車に乗車。車両に冷房はなくて窓を開けて扇風機のみ。進行方向と反対側の席だったので風があたらなくてすごーく暑かった!横川に着いたら汗びっしょり。でも昔はこうだったんだよね。
 
 
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本日のお昼は駅弁。上州D51弁当。ちょっと早めのお昼を車内でいただきました。
 
 
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通常30分ほどのところを1時間ほどかけて横川駅に到着です。最後の坂道はSLが頑張っているのが乗っていてもすごく感じられました。お疲れ様!
 
横川駅ではSLと一緒に写真を撮ろうとか和太鼓演奏とかいろんなイベントをしていましたが、空模様も心配なので早速アプトの道へ向かいます。
 
 
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アプトの道の入り口を入って「鉄道文化むら」の脇を通っていきます。昔の車両がいっぱい。ここでは本物の機関車の運転体験もできるそう。
 
 
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アプトの道
 
アプトの道とは昭和38年アプト式廃止とともに廃線(旧線)となった旧信越本線の線路を利用した横川駅から旧熊ノ平駅まで片道約6キロのハイキングコース。右側がハイキングコース。舗装されているけど線路がわかるかな?左側には峠の湯駅までトロッコ電車が走っています。
 
 
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旧丸山変電所
碓氷峠を行き来する列車に電力を供給するため、明治44年に建てられ、現在は国の重要文化財となっています。
 
 
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峠の湯が見えてきました。昨年の火事により休業中とのこと。残念です。
 
 
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1号トンネル
信越本線の横川-軽井沢間(碓氷線/11,2km)には26のトンネルと18の橋梁がありました。アプトの道には10のトンネルと5の橋梁が現存しています。トンネルの中はヒヤッとして気持ちいい。
 
 
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1号トンネルを抜けると妙義山がきれいに見えます。
 
 
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碓氷湖
2号トンネルを抜けると碓氷湖が見えてきました。雨が心配なのでとりあえずどんどん進んでいきます。
 
 
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3号トンネル
トンネル手前には立派なモミジ。秋はきれいなんだろうなぁ。唱歌「もみじ」は軽井沢から横川に抜ける道の綺麗な紅葉が謳われているとか。このトンネルは短くて奥に4号トンネル、その先には5号トンネルも見えます。
 
 
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めがね橋(碓氷第3橋梁)
5号トンネルを抜けるとめがね橋に出ます。奥に6号トンネルが見えます。時折雨がパラパラと降りだしました。まだ本降りにはならなそうなので熊の平まで行っちゃいましょう。 
 
 
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6号トンネル
546mもある碓氷峠の中で最長のトンネル。途中には排煙口があります。
 
 
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7号トンネルから8号トンネル
 
 
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旧熊ノ平駅から軽井沢方向
10号トンネルを抜けたらアプト道の折り返し地点、熊ノ平に到着です。
 
旧「熊の平」駅
明治26年の碓氷線開通時、給水給炭所として設けられました。単線のためここで列車の交換が行われていました。明治38年からは駅に昇格。昭和256月に起きた山崩れでは、前日起きた大雨による山崩れからの復旧にあたっていた国鉄職員と官舎にいた職員の家族が土砂崩れに巻き込まれ、50名という尊い命が失われた大きな事故がありました。昭和41年にはアプトの廃止とともに信号所に降格、廃線に伴い平成9年にはその役目を終え、現在は変電所の建物のみ残っています。
 
雨はほとんど止んだものの遠くで雷の音も聞こえてきました。一休みしたら来た道を戻ります。
 
 
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めがね橋
6号トンネルを抜けめがね橋へと戻ってきました。6号トンネルの脇に下に降りる階段があります。行きはそのまま通り過ぎてしまったので今度は下に降りてめがね橋を眺めます。
 
明治25年に完成した国内最大のレンガ造り4連アーチ式の鉄道橋。高さ31m、長さ91mもあります。国の重要文化財
 
 
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碓氷湖
3号トンネルを抜け、行きは通り過ぎた碓氷湖にちょっと寄り道。碓氷湖は碓氷川と中尾川の合流地点に造られた坂本ダムダム湖です。20分ほどで1周できます。遊歩道はアプトの道をイメージしたそうでめがね橋風の橋やトンネルがあります。微妙・・・
 
 
 
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中山道坂本宿 下木戸
峠の湯まで戻ったらアプトの道を外れて中山道坂本宿へと寄り道。18号線脇に所々宿場の面影が残っています。中山道を歩いて横川駅へと向かいます。
 
 
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碓氷関所址
1616年に徳川幕府により設置され明治2(1869)に廃関されるまで旅人を厳しく監視しました。通行手形を差し出したおじぎ石が残っています。現在は東門のみが復元されていますが、なぜか西を向いています。関所からはすぐにアプトの道に戻れます。 
 
 
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横川駅近くの道路ではアプトのラックレールが再利用されていました。
 
アプトの道を戻って鉄道文化むらの脇までやってきました。そのまま駅の反対側にわたって「おぎのやドライブイン」でちょっと一休み。お腹が空いたので上州舞茸そばを食べました。釜飯じゃないんだなぁ。時折雨もパラついたけど気持ちよく歩けました。電車の時間に合わせて横川駅へ。駅前にもおぎのや。ちょっとした資料館もありました。横川から信越本線で高崎へ。高崎ではお祭りをしていました。いろんな山車が出ていたみたいですが、もう遅いので高崎からまた湘南新宿ラインで戻りました。
 
 
アプトの道は、標高差約300m。(横川387m めがね橋580m 熊ノ平680m)。66.7(パーミル/1,000m66,7m上がる)という日本一急勾配な路線だったとか。角度にすると3.82度。だらだらとした舗装された坂を登っていく感じなので楽に歩けます。歩くのが得意じゃない人はめがね橋までバスで行って戻ってくるのがいいかも(一日一本しかなかったけど)。途中には、山ビルや熊、サル、カモシカに注意の看板がありました。山ビルは草の中に入らなければ大丈夫みたいだけど長ズボンは履いてたほうがいいかも。碓氷関所のボランティアの方に聞いたら旧中山道碓氷峠を抜けていくならクマよけの鈴はもってたほうがいいと言っていました。今度来るときは中山道を歩いてくる・・・かな?