マダオなWALKING′!

まるでダメなオバサンによる まったりダラダラお気楽旅

日光社参ウォーク  2015.10.24 (土)~12.06(日)

イメージ 1
日光社参
江戸時代、徳川家康公の神忌(命日)などに徳川将軍家日光東照宮へ参拝した行事のこと。お供をする大名や旗本、人馬も膨大なら、かかる費用も莫大という大イベントで、例えば安永5年の第10代将軍家治の社参の際には、行列の先頭が日光にあるときに最後尾はまだ江戸にあったとも言われています。
家康の命日が417日のため、多くは、413日に江戸城を出立、当日は岩附城、14日は古河城、15日は宇都宮城に宿泊、16日に日光に入り、17日に祭礼を行い、逆の行程で江戸城に戻りました。日光社参の道は、江戸城から幸手宿までは、日光御成道を通り、幸手から日光までは、日光道中と合流します。


 日光街道を歩いているときに、家康公薨去400年を記念して「日光社参ウォーク」が行われるということを知りました。どんなイベントになのかよくわからないままに申し込み。幸手まででいいかしらと思いつつ、結局日光まで歩いてきました。今回のイベントでは、連続した7日間で江戸から日光へ一気に歩く「本隊コース」と、毎回週末に開催され、1コースから参加できる「デイリー隊コース」の2コース。さらに「デイリー隊コース」は、すべて歩く「健脚コース」とコースの一部を歩く「チャレンジコース」の設定。一週間は休めないので「デイリー隊コース:健脚コース」に参加。団体ウォークなので旧道を忠実に歩くのは人数的に無理があり、歩道が広い道や遊歩道に迂回して歩きます。団体で30キロも歩くのはペースがなかなか合わなかったり、休憩も簡単にとれなかったりでなんだか疲れたけど、休憩所では各地のおもてなしがあったり、個人で歩くのとは違ったイベントウォークならではの街道歩きを楽しんできました。



1日目 (10/24:土) 18km
行幸通り(東京駅丸の内中央口) →本郷追分 → 岩淵宿 → 荒川 → 川口宿(川口キュポ・ラ広場)

 気持のいい秋晴れの下、9時から始まった出立式。徳川宗家第18代当主徳川恒孝氏も駆けつけてくれました。今年は家康公薨去400年ということでイベント満載。各地を飛び回っているそうです。来賓の挨拶が一通り終わったところで準備体操。鬨の声をあげ、社参行列を先頭に、受付で貰ったゼッケンの色に分かれて歩いていきます。今回は団体ウォーク。参加者は500人ということで、1グループの人数多すぎ。たぶん70人以上いる。歩く速度が違うからどんどん列が伸びてきます。トイレ休憩も数が少なくて行列。個人で歩いていたら写真撮ったり寄り道してしまうのだけど、なかなかそんな暇はありません。本郷通りの大きなお寺の前も素通り。時折川口宿のゴールでは、頑張ったご褒美に日本酒の試飲と和菓子のお土産。団体ウォークに慣れていないせいか、とっても疲れた初日でした。


イメージ 2
出立式


イメージ 3
この屈強な武者たちは、
アイスホッケーの日光アイスバックスの選手たち



2日目 (10/25:日) 24km
川口宿(キュポ・ラ広場) →鳩ヶ谷宿 → 大門宿 → 岩槻宿(岩槻クレセントモール)

翌日は木枯らしの吹く寒ーい一日となりました。出発式の始まる8時までに受け付けを済ませて整列。出発式は毎回あるのね。昨日よりも人数は減っています。この日は説明もなくひたすら歩いていた気がする。埼玉スタジアムでお昼を食べたら、後はひたすら高速沿いを歩く単調極まりないコース。どんどん歩いていたおかげで予定よりも早く岩槻宿に入りました。人形の町として有名な岩槻。人形歴史館を見学。壁一面のひな人形はちょっと怖いかも。ゴールでは、和菓子のお土産をいただきました。本隊はこのまま続けて日光目指して歩いていきますが、デイリー隊はしばらくお休みです。


イメージ 4
埼玉スタジアムでお昼ご飯



3日目 (11/8:日) 30km
岩槻宿(岩槻クレセントモール) 幸手追分 → 幸手宿 → 栗橋宿(しずか館)

 この日は朝から冷たい雨が一日中降っていました。8時から始まる出発式に合わせて受付を済ませたらレインウエアを着こみます。雨の中で出発式と準備体操。今回の参加者は雨のせいかだいぶ少ない。後で聞いたら120人程とか。鬨の声をあげて出発です。この日はひたすら歩く、歩く、歩く。立派な一里塚があってもドンドン進みます。杉戸西近隣公園でお昼の予定でしたが、参加した隊の先導が曲り角を間違えて、先にある八幡神社で雨のなか軒先で立ったままお昼ご飯。東武線の手前で日光街道と合流しますが、そこも説明なくどんどん進みます。幸手宿でチャレンジコースはゴール。この日はお祭りが行われていましたが、わき目も振らずに先に進みます。権現堂桜堤でトイレ休憩したあとは、街道と分かれて遊歩道をこれまたドンドン進んでいきます。桜の時期にはぜひ歩いてみたい遊歩道です。途中で街道へ戻り、栗橋宿しずか館に予定より早いゴール。一生懸命歩いたからね。ゴールでは温かい豚汁が待っていました。これはうれしいなぁ。


イメージ 5
雨の中、八幡神社でお昼ご飯



4日目 (11/14:土) 26km
栗橋宿(しずか館) → 中田宿→ 古河宿 → 野木宿 → 間々田宿 → 小山宿(小山御殿広場)

 この日は午後から雨予報。どんよりとした雲の下で出発式。途中から小雨が降ったり止んだり。何とかこのくらいで持つといいな。古河宿までやってくると、坂長ではお茶とおかしのおもてなし。野木宿では通行手形に、柿とアメでおもてなし。お昼には大雨になってしまったけど、野木宿きらり館では屋内で椅子に腰かけてお昼ご飯。間々田宿では、豚汁や柿、アメやチョコのおもてなし。ゴールの小山宿では、小山うどん、甘酒のおもてなし。ペットボトルのお茶や反射板、カイロもいただいて、この日はおもてなし満載の一日でした。参加人数は255名。


イメージ 6
古賀宿では、「ゆきとのくん」がお出迎え。
ゆきとのくんは、「日本で初めて雪の結晶を観察し、「雪の殿さま」として知られる下総国古河藩の第4代藩主、土井利位(としつら)は遠ーい先祖に当たる?雪の世界からやって来たお殿様。」



5日目 (11/21:土) 30km
小山宿(小山御殿広場) →新田宿 → 小金井宿 → 石橋宿 → 雀宮宿 → 宇都宮宿(オリオンスクエア

 今日は朝からいいお天気。ウォーキングはやっぱり青空の下がいいよねぇ。御殿広場で出発式。今日はひたすら4号線を歩いていきます。小山市役所桑出張所では特産の桑の葉を使ったうどんやまんじゅう、お茶でおもてなし。小金井の一里塚では説明がある。沿道では二荒山神社の氏子さんたちに声援を送ってもらいました。お昼は石橋中央公園。雨じゃなくてよかった。それにしてもここのトイレ・・・狭いうえに和式の便座にドアがあたってほとんど開かない。今回のワーストでした。雀宮地区センターでは、下野名産、かんぴょうの入った「ちゅん鍋」のおもてなし。最後は宇都宮城公園で全隊揃ったら、ストレッチをしてゴールのオリオンスクエアに向かいます。いつもよりものんびりペースだったせいか、ゴールは予定時間の16時半を回っていました。オリオンスクエアでは日光社参を記念して各種のイベントが行われていましたが、そろそろ終わり。時間を延長して到着イベントをしてくれました。ここでも温かい豚汁のおもてなし。国道4号線を延々と歩く単調なコースでしたが、お天気に恵まれたことと、各地のおもてなしで楽しく歩けました。この日の参加者は269名。


イメージ 7
出発式では小山氏の祖である政光くんと妻の寒川尼ちゃんもお見送り


イメージ 8
小金井一里塚


イメージ 9


イメージ 10
宇都宮宿到着イベント(オリオンスクエア)



6日間 (12/5:土) 30km
宇都宮宿(オリオンスクエア) →徳次郎宿 → 大沢宿 → 今市宿(道の駅日光 日光街道ニコニコ本陣)

 この日も8時の出発式。今日は新幹線で向かいます。車窓からは朝焼けの富士山がきれい。12月に入り寒いかもとダウンを着て来たけど、歩いているうちに暑くなってすぐに脱いでしまいました。桜並木に入ると紅葉がまだ見頃。秋もいいもの。前回見逃した一里塚はちゃんと確認。大沢宿でチャレンジコースと合流して杉並木を歩いていきます。ゴールの道の駅では温かいお雑煮に日本酒、どら焼きのおもてなし。この日の参加者は334名。明日は最終日。今日は今市に宿泊です。


イメージ 11
朝焼けの富士山(東北新幹線車内から)


イメージ 12
紅葉


イメージ 13
高谷林一里塚


イメージ 14
日光連山を眺めながら歩いていきます。


イメージ 15
杉並木



7日目 (12/6:日) 12km
今市宿(道の駅日光 日光街道ニコニコ本陣)→ 鉢石宿 → 神橋 → 日光東照宮 → 日光総合会館(グランドフィナーレ会場:ゴール)

 いよいよ最終日。朝起きると絶好のウォーキング日和。人数が多いから受付時間が3回に分かれます。今日は第2陣で出発。朝ごはんをゆっくり食べていても大丈夫。近くに宿が取れてよかった。出発前に追分地蔵と報徳二宮神社にご挨拶。神社の境内では猫たちがのんびり朝の毛づくろい。受付を済ませて出発式を待ちます。今日の参加者は約1100人以上。1隊50人程、7隊の約350人ずつの3陣に分かれての出発。もちろん出発式も3回行われます。今市から続く杉並木は本当に見事。この先、車道と合流する道はどうするのかと思っていたら、日光だいや川公園を抜けて大谷川沿いの道を歩いて東武日光駅の先で街道と合流しました。神橋交差点から山内に入り東照宮へと進みます。五重塔の前で4隊ずつぐらい並んで玉串礼拝を受けます。その後、日光総合会館でいよいよグランドフィナーレです。会場では、豚汁にゆば、水ようかん、お饅頭のおもてなし。徳川宗家18代当主も来てご挨拶。日光猿軍団のステージもありました。来年は久能山から歩こうかとか言ってるよ。どうする?


イメージ 16
報徳二宮神社のネコたち


イメージ 17
日光仮面
ハイタッチで送り出してくれました


イメージ 18
杉並木


イメージ 19
日光連山を眺めながらのウォーキング


イメージ 20
JR・東武日光駅がみえてきました。奥には男体山


イメージ 21
杉並木寄進碑(神橋)


イメージ 22
五重塔前では和太鼓のお迎え


イメージ 23
グランドフィナーレ会場(日光総合会館)


イメージ 24


イメージ 25
家康公墓所


 今回の社参ウォーク参加者のほとんどが栃木の方でした。地元の方が多いから途中でいろんなお話が聞けました。通しで参加しているとだんだんと顔見知りも増えて、それもなかなか楽しいもの。栃木テレビや下野新聞ではニュースになっていたそうで、栃木県内に入ると沿道ですれ違う人達も応援してくれました。7日間連続で歩く本隊コースは、東照宮がゴールで境内案内付拝観やご祈祷後食事つきの直会もあったんだよ。いいなぁ。ゴール後は、社参ウォークでご一緒した方たちと、東照宮にお参り。でも拝観料はちゃんと払わなきゃいけないんだ。二荒山神社にもお参りして、お土産屋さんを覗きながら東武日光駅まで戻ってきました。皆さんともここでお別れ。今日はちょっと贅沢して特急で帰ります。最初はどうなのかしらと思っていましたが、終わってみれば楽しい7日間となりました。


イメージ 26

参加記念品のピンバッジと日光杉並木の杉から作ったストラップ、完歩証やゼッケン