日光杉並木
日本で唯一「特別史跡」「特別天然記念物」の二重指定を受けている貴重な文化遺産です。樹齢380年越えの杉並木が続きます。徳川家康の家臣の松平正綱が、家康の没後、日光東照宮への三街道に約20年の歳月をかけてスギを植樹したことに始まります。手厚く保護されてきましたが、近年は街道を通る自動車の排気ガスや沿線の開発により樹勢が衰えてきて、毎年平均して100本以上のスギが倒木や枯死により姿を消しています。
追分地蔵・今市宿 → 鉢石宿 → 神橋 約9km
道の駅 日光街道ニコニコ本陣
今年オープンしたばかりの道の駅。お食事処やお土産屋さん、観光案内所もあって便利です。今市出身の大きな船村徹記念館も併設されていますが、興味はないのでそこはパス。この地で尽力し終焉した二宮尊徳記念館でもよさそうな気もしますが、それはさておき、この日は焼きそば祭り。ちょうどお腹もすいていたのでいただきす。
会津西街道追分
市縁ひろば
観光案内やイベントスペースになっているけど、あまりにも道の駅が近すぎて、この先の行く末が気になってしまう・・・・場所です。
瀧尾神社
約1200年前、日光開山の祖、勝道上人がこの地に里宮として祀られたと伝えられています。
杉並木
瀧尾神社の先から始まる杉並木はとても気持ちよく歩けます。隣には杉並木公園もあってお散歩するにはちょうどいい場所です。ここの案内板によると最後の日光社参となった天保14年(1843)に第12代将軍家慶社参の時には、約14万人余におよぶ大行列であったそう。もちろん費用も労力も大変だったそうですが、見てみたいものです。
砲弾打込杉
杉並木
滝蔵寺跡
石の釣り鐘が置いてあります。これは使われたのかなぁ
時折一般道を挟みながら杉並木は続いていきます。
杉並木の土手を歩いたり、
車道脇を歩いたり。
並木太郎
幹回り5.35m。樹高38m。一番大きく美しい杉と言われています。
この辺りは歩道が狭いわりに車通りが多くて、歩くのは気を遣います。
車道と分かれるとホッとします
日光線のガードをくぐって、反対側に杉並木は続きます。
木戸跡
JR日光駅の入口にある相生町交差点辺りが日光街道最後の宿、鉢石宿の木戸があった場所です。ここが最後の杉並木になります。鉢石宿は正保元年(1644) 宿に定められ日光街道の終点となりました。天平神護2年(766)勝道上人により日光が開山された時に輪王寺と共にできた門前町です。
東武日光駅から先はもう杉並木はありません。道の両側にお店が並ぶゆるい坂を登って神橋を目指します。歩きやすい杉並木が途切れた後は国道を行ったり来たりの道が続いたので、広い歩道は安心。それにしても朝はあんなにいいお天気だったのに、雲がどんどん増えてきました。山に近づくとお天気は変わりやすいのかな
神橋
神事や将軍社参などの時にしか使用されなかった神橋。今では通行料を払えば一般人でも橋の上を歩くことができます。ぐるっと回って戻るだけで対岸には渡れないけどね。ゴールだもの、これは通行料300円を払っても歩くしかないでしょ!日光道中、ゴ~~ルです!
日帰りで歩いてきた日光道中。前日は日本GPを見に来ていたので、そのまま宇都宮に泊まって歩くことにしました。日帰りなら始発で来なければならないところ、ゆっくり朝ごはんも食べられて、やっぱりラクチン。お天気にも恵まれて無事、神橋にゴールできました。今回も皆さんにたくさん応援いただいて歩いてきました。ありがとうございます!
神橋の標高は590m。今日のスタートは185m。距離が長かったから、あまり感じなかったけど、結構登ってきたんだね。神橋の辺りは少~し色づいてきたけど、まだまだ青葉。見ごろはもう少し先です。2社1寺をゆっくり見学する時間は足りなかったので、また後日。帰り道は長いのでとりあえず腹ごしらえ。神橋近くにあるレトロな建物2階のレストラン。ゆばグラタンも美味しそうだったけど、歩いた後はやっぱりお肉、和風ハンバーグセットをいただきました。帰りの区間快速は混んでいました。早めにいかないと座るのは大変。何とか席をゲットで帰宅です。
宇都宮まではほとんど国道沿いの単調な歩道を歩いてきたけれども、日光が近づくにつれ並木道になり、今市からは圧巻の杉並木。途中、道には迷わないけど、歩道がなかったりで何処を歩けばいいのかちょっと判りにくいところもあるけど、これだけの杉並木が残っているのは本当に素晴らしい。暴風雨や大雪の度に倒木のニュースが出ます。歩いてみると確かに痛みの激しいものも目につきます。バイパスを整備したり、杉の生育状況を調査して保護が進んでいます。いつまでもこの杉並木が残っていていきますように☆