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まるでダメなオバサンによる まったりダラダラお気楽旅

【続・日本100名城 その5】  156  鎌刃城

156 鎌刃城 滋賀県米原市

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☆データ☆   (続日本100名城ガイドブックより)
 ・城地種類 山城
 ・築城     文明4年(1472)以前  
  ・築城者  土肥氏または堀氏
 ・主要城主  堀氏
(登城日: 2018年9月16日)

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鎌刃城 主郭
 標高384mの山頂に築かれた典型的な戦国時代の山城です。築城は定かではありませんが、鎌倉時代の弘安7年(1284)に鎌刃城主土肥氏についての記述が残っています。戦国時代の近江国では、江北の京極氏や浅井氏と、江南の佐々木六角氏が争っており、天文7年(1538)には六角氏の属城となっています。永禄2年(1559)には浅井氏に属した堀氏が入城し浅井方の城となりますが、浅井長政が信長に反旗を翻した後には、城主堀秀村は織田方に付き湖北支配を任されます。天正2年(1574)に堀氏は突然改易され、鎌刃城も廃城となりました。


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北大堀切

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北-VI曲輪の大櫓跡
北郭を防御するために大櫓が造られました

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大櫓跡から 北西~北東の眺め
右奥にうっすら見えるのが伊吹山

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北-V曲輪の虎口
枡形を持つ虎口で、門の礎石も確認できます。

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北-V曲輪 水の手
復元整備されたもので、上流700mにある青龍滝からパイプを通って流れています。ちょっと無残な姿ですが。

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この下に大石垣があります。危ないのでやめました。

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北-IV-2曲輪
木に巻きつけてある青いテープは、シカの皮はぎ防止用テープのようです。

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西方向をながめます。中山道で初めての琵琶湖です。フジテックの塔も見えます。彦根城佐和山城も見えるようだけど木の陰でわかりません。設置してある櫓に上れば見えそうだけど、倒木を踏み越えて来たのでちょっと心配で上りませんでした。

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北-IV-1曲輪

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北Ⅱ曲輪

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主郭

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南-IとⅡは高低差がないため堀切によって切断されています。


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南-Ⅱ曲輪
大きな土塁が築かれています。

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堀切
先に7つの堀切があります。看板下に見える細いロープを伝って下りていきます。覗いてみると結構な段差です。今回は一人だったので降りるのはやめました。安全第一。

---☆☆
44番ガードから登城

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鎌刃城案内板
源右衛門Caféでもらったパンフレットを見ながら登城します。ここから田畑の脇を通って44番ガードへ進みます。

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44番ガード
名神高速道路の高架下入口に害獣防止のゲートがありますが、開けて入ることができます。開けたらしっかり閉めます。高架をくぐるとすぐに山道が始まります。

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山道に入ると最初は竹林です。ここから主郭まで18丁。約3km、50分。が、いきなりの倒木。道はしっかりしてそうなので前に進みます。一丁、二丁と進んできます。倒木が多いです・・・台風21号の被害です。つい倒木ばかり撮ってしまいましたが、道はきちんと整備されています。書いている今はもう撤去されているはず。

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視界が開けて尾根に出ました。

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8丁、9丁と越えた先にまた尾根。ここの尾根道に見張台と書かれています。


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ここは44番ゲートと43番ゲートとの合流地点。正面のまっすぐな道が44番ガードから歩いてきた道。左に下る道が43番ガードに続く道。

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この先をまっすぐ進むと北郭副虎口。右に登っていくと大堀切です。

---☆☆
43番ガードから登城
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43番ガード
こちらもゲートを開け閉めして出入します。実際は下りてきたので逆順ですが。ガードは源右衛門Caféの少し鳥居本寄りの民家脇の細い道を入った先にあります。

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高架をくぐると、高速道へ続く舗装道路と土道に分かれるので、もちろん土道へ。フェンスに沿って進みます。フェンスの中は農業用ため池。フェンスの手前から続く山道は、菅公の腰掛石の脇を抜け番場城跡へ続きます。

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大手口
こちらも竹林を抜けて登ってきます。こちらから主郭まで13丁。約2km、40分。

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こちらも倒木だらけの道でした。クマ鈴もあります。イノシシやシカはいるそうですが、今のところクマの目撃はないそうです。

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五丁辺りは崖沿いの狭い道がしばらく続きます。急坂を登ると44番ガードからの道との合流地点です。道にはたくさんのキノコが生えていました。

---☆☆
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42番ガード
ここから林道が続いています。ワイルドな林道と書かれていますが、車で進むにも勇気がいりそうです。青龍滝へ続きます。水の手から中級者向けの道もあるそうです。


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源右衛門Café
番場宿の中ほどより少し鳥居本寄り43番ガード入口の近くにあります。続百名城スタンプが置いてあります。いつでも押せるそう。パンフレットの協力金は¥100です。続百名城ののぼりはありますが、カフェの看板はなく営業はしているようには見えませんでした。開いていればリアルタイムな情報が得られたのと、トレイも少し当てにしていたので、ちょっと困りました。トイレはどこで借りられるんだろう。

 中山道歩きのついでに、番場宿でスタンプを押して鎌刃城に登城してきました。続百名城に選ばれていなかったら知らなかっただろうな。スタンプを押して44番ガードから登城し、43番ガードへ下りてきました。前日までの雨で足元が濡れそうだったのでスパッツを装着。これは大正解。雨上がりの山道にはヒルがたくさん。山から下りてスパッツを外したら、ヒルが道路にパラパラ落ちてきてあわててあちこち確認。かまれずに済みましたが、危ないところでした。そして危ないといえばそこらじゅうで道をふさいでいた倒木。台風21号による被害です。倒木をくぐったり乗り越えたりして主郭までは行ってみたけどその先はやめておきました。台風の後は入山しないほうがよさそうです。
 倒木がなければ、鎌刃城への道はちゃんと整備されているので歩きやすいと思います。44番ガードからの道の方が長いけどなだらかです。慎重に歩いて40分くらいかかりました。パンフレットには50分と書かれています。43番ゲートの方がすこし急です。パンフレットには40分と書かれています。山道なのでそれなりの装備とヒル対策は必要です。
 城址の整備やパンフレット制作は「番場の歴史を知り明日を考える会」が行っています。鎌刃城のHPがあることを知ったのは登城後。台風被害のことも書かれていました。今はもう倒木は撤去したようです。HPにはとても詳しく鎌刃城のことが書かれています。滝の方まで行ってみたくなりました。知らずに訪れてしまったのが残念です。鎌刃城を訪れる前に見ておくぺきでした。と、勝手に紹介。
(「鎌刃城公式サイト」 
http://blog.livedoor.jp/kamahajyo/
 11月23日には「琵琶湖一周のろし駅伝」が行われるそうで、ちょっと気になるところです。