マダオなWALKING′!

まるでダメなオバサンによる まったりダラダラお気楽旅

【東海道】 七里の渡し 桑名~宮  2015.11.01(日)

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七里の渡し(桑名)
伊勢国一の鳥居は、20年に一度の式年遷宮ごとに建て替えられる伊勢神宮宇治橋外側の大鳥居を貰い受けて建て替えられます。この宇治橋外側の大鳥居は外宮正殿の棟持柱として用いられていた御用材で由緒あるものです。ちなみに、宇治橋内側の鳥居は西の入り口である、関の追分で同様に建て替えられ、こちらは内宮正殿の棟持柱として使われていました。
今年(2015)531日に「お木曳」( 神宮から用材が桑名にやってくる奉祝行事)67日には竣工祭が行われました。まだまだ真っ白な鳥居です。
【七里の渡し】慶長6(1601)年に、徳川家康により江戸と京都を結ぶ東海道が制定され、桑名宿と宮宿の間は東海道唯一の海路として結ばれました。熱田・宮の渡しから桑名まで海上七里あったため「七里の渡し」と呼ばれています。
 
 東海道歩きの時から渡りたいと思っていた七里の渡し。念願かなって渡ることができました。雨予報も出ていたものの当日は絶好の航海日和。歩いた時とは逆になってしまったけど、桑名から宮までのとても楽しい2時間半となりました。


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出発は七里の渡しではなく、住吉神社脇の乗船場から。まずは出発前に航海の安全をお願いします。


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長良川河口堰
土手の上から河口堰が見えます。その後はどうなのでしょう。


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渡し舟
船内とデッキに分かれて乗船します。9時半に出発です。


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七里の渡し(桑名)
海上から眺めることなんて、なかなかできません。


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国道23号線に架かる橋をくぐります。江戸時代初期の海岸線は国道1号線の辺りでしたが、江戸時代末期には国道23号線付近まで干拓が行われていたようです。


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ナガシマスパーランド伊勢湾岸自動車道が見えてきました。東海で一番の集客力を誇るナガシマリゾートのおかげで桑名は三重県で一番観光客が多い市なんだって。伊勢神宮じゃないんだね。


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桑名方向


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すれ違いざまに手を振ったら答えてくれました。


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木曽川の流れがよくわかります。これも明治にできた導流堤のおかげ。揖斐川長良川木曽川を合わせて木曽三川と呼ばれています。下流では大雨のために合流、分流を繰り返していました。江戸時代から河川改修が行われ、明治に入りオランダ人ヨハニス・デ・レイケのもと三川分流工事が行われ、ほぼ現在の姿になりました。


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名古屋港GCが見えてきました。この辺りから愛知県に入ります。


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沖に目をやると沢山の柵。伊勢湾は海苔の養殖が盛ん。これからが海苔の季節。寒くなればなるほど美味しい海苔になっていきます。


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名古屋港に入ると大きな船とも沢山すれ違います。この船は飛行機の胴体を運んでいるそう。


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キリンと呼ばれるガントリークレーンがずらっと並ぶさまは壮観です。
 

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デッキの上は風が寒いけど、とにかく眺めが気持ちいい!スナメリも見かけましたよ。


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キリンがいっぱい


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キリンがコンテナに荷物を積み込み中


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名港トリトンと呼ばれる名古屋港を東西に結ぶ3つの斜張橋のひとつ。名港東大橋は青、名港中央大橋は白、名港西大橋は赤と色分けされています。


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名港西大橋をくぐって藤前干潟を見に行きます。名古屋港に残されたラムラール条約の登録湿地。ゴミ埋め立て計画がありましたが、市民の保全活動によって守られました。この日は満潮でよくわからなかったのだけれど、潮が引いた時には東京ドーム50個分(238ha)という広大な干潟が出現するそうです。


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名古屋港フェリーターミナル


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浚渫船


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あおなみ線をくぐり堀川に向かいます


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右手に白と青の名港トリトン


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名古屋港ガーデンふ頭が見えてきました。


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10号地灯台
昭和14年、当時の名古屋港最南端だった10号地埠頭(現潮凪埠頭)に建造されたガス灯台第二次世界大戦時の被弾跡が残っています。立入禁止で陸からは見られないんだって。


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名古屋港跳上橋(堀川可動橋)
跳ね上げたままの緑色の橋は、日本では現存する最古の跳上橋。臨港鉄道廃線20余年使用されないまま保存されています。


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堀川口防潮水門
水門を渡るといよいよ堀川へと入ります。


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名古屋高速4号線東海線


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紀左ヱ門橋前方に浮かぶ黒い塊。近づくと一斉に飛び立ちました。すごい数の鵜です。


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この辺りには小さなドックがたくさん並んでいます。


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前方に宮の渡しが見えてきました。


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宮の渡しでは太鼓でお出迎え。


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は隣にある桟橋に12時過ぎの到着です。2時間半の航海が終了です。



 今回は「NPO法人 堀川まちネット http://horikawamachi.net/tokaido.html」の企画で七里の渡しを体験してきました。春ごろから募集をしていて、気が付いた時は満席だったのですが、ふとHPを見た時にキャンセルが出ていたので急いで申し込み。運よく乗船できました。七里の渡しとはいえ、埋め立てが進んた今では十二里の渡し。今回は満潮だったので岸の近くを通ってきましたが、干潮時は沖を通るのでもっとかかります。船内では、七里の渡し、桑名や名古屋港、伊勢湾についての沢山の話が聞けました。デッキにいたので声だけで資料が見られなかったり、トイレが使えないとかもあったけど、観光というより、勉強会みたいな感じです。地元の人だけではなく、私のように東海道を歩いていて、七里の渡しが乗りたい!という人達もたくさん乗船してました。歩いていたらゼッタイ乗りたいよね。毎年行っているそうなので、ぜひどうぞ。


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 宮で下船したあと、希望者には熱田の街をボランティアガイドが案内してくれます。せっかくなので参加してきました。東海道を裁断橋まで戻り、その後、熱田神宮をじっくりとまわります。地元の方も参加していて、昔話に花がさいて、これまたあっという間の2時間半。ただね、お昼を食べる時間が無かったのでお腹がぺこぺこ。ガイドの前に簡単にお昼の時間があるとよかったのだけど。それにしても熱田でこんなに時間をとるとは思わなかった。お参りだけで済ませようと思っていたもの。熱田神宮、奥が深いです。蓬莱軒はまだまだ行列。新幹線の時間もあるので名古屋駅まで戻ってお昼。鰻でもと思ったもののこちらも40分近くの待ち時間。こんな時間なのにどこも混んでいます。名古屋なのに京都カフェのドライカレーのお昼ご飯となりました。