平間兼乗という武士が、無実の罪により生国尾張を追われ、川崎の地に住みつき、漁猟を生業として海中に網を投じたところ、弘法大師の木像を引き揚げました。この像を浄め供養をしていました。高野山の尊賢上人が諸国遊化の途上、たまたま兼乗のもとに立ち寄り、木像にまつわる話に感泣し、大治3年(1128)一寺を建立しました。そして、兼乗の姓・平間をもって平間寺(へいけんじ)と号し、御本尊を厄除弘法大師と称し奉りました。
川崎駅びゅうプラザ前 → ①芭蕉句碑 → ②小土呂橋跡 → ③川崎・砂子の里資料館 → ④東海道かわさき宿交流館 → ⑤田中本陣跡→ ⑥川崎稲荷社 → ⑦六郷の渡し跡 → ⑧京急大師線港町駅「港町十三番地」歌碑 → ⑨川崎大師表参道・仲見世通り → ⑩川崎大師平間寺 → ⑪中島八幡神社 →⑫稲毛神社 →川崎駅 約9.5km
久しぶりに駅からハイキングのいつでもコースを歩いてきました。スタートが12時までと遅かったので、早昼を済ませてのんびりとスタートです。まずは八丁畷駅手前の芭蕉句碑を目指しましょう。コース説明は「駅ハイひとくちメモ」を丸写し。
①芭蕉句碑
「元禄7年(1694)に故郷・伊賀まで最後の旅に出た芭蕉が多摩川を渡り、川崎宿のはずれ京口近くに付き休憩した茶店で分かれと惜しんでついてきた門人たちへ向け「麦の別れ」と呼ばれる「麦の穂を たよりにつかむ 別れかな」の句を詠んでいます。「芭蕉の句碑」は、門人の一人・一種が「麦の別れ」の句を刻んで建立したものです。」
芭蕉はこの年の10月大阪で51歳の生涯をとじました。弟子たちにとってこの場所での別れが、一生の別れとなってしまいました。享年51歳・・・お爺さんだとばかり思っていた芭蕉の年齢をもう越えてしまいました。
芭蕉ポケットパーク
句碑の手前のマンション入り口の脇には、同行した弟子たちが詠んだ句が書かれています。
②小土呂橋跡
「東海道が新川堀という排水路を横断するところにかかっていた橋で、昭和6~9年(1931-1934)に埋め立てられたため、橋の欄干の親柱だけが交差点脇の歩道に保存されています。」
③川崎・砂子の里資料館
砂子はイサゴと読みます。日曜日は休館でした。
街道沿いにはこんなのぼり旗。2023年に川崎宿は400年。
④東海道かわさき宿交流館
2013年10月1日に開館。私が歩いていた時には無かった施設。とてもきれいな建物で川崎の歴史が学べて、休憩もできます。ただ何となく活気が無いように感じるのはたまたま?
⑤田中本陣跡
「主に大名、公家、旗本などが宿泊する施設で、門構え、玄関付、延231坪の堂々たる建物でした。本陣家の主人である田中休愚は、本陣、名主、問屋役の三役を兼務し、六郷の渡船権を川崎宿に譲り受けて、宿場の財政を立て直しました。」
川崎宿に3つあったといわれる本陣の中で最も古くからあり、参勤交代により栄えましたが、江戸後期には大名家の財政難や参勤交代の緩和により衰えも目立ち、安政4年(1857) アメリカ駐日領事ハリスが、宿を万年屋に変えたというほど荒廃していたそうです。今では案内板が残るのみ。
⑥川崎稲荷社
⑦六郷の渡し跡
「関東でも屈指の大河である多摩川の下流域は六郷川と呼ばれ、慶長5年(1600) 徳川家康が六郷大橋を架けましたが、元禄元年(1688)の大洪水で流されてしまい、明治に入るまで船渡しとなっていた場所跡です。」
駅の改札前にあります。ひばりの等身大写真があり、ボタンを押すと曲が流れます。もちろん発車のメロディーもこの曲。でも港町はミナトマチではなくミナトチョウと呼びます。川崎競馬場の最寄駅です。
⑨川崎大師表参道・仲見世通り
「大山門までの約200mの通り沿いに、大師名物の久寿餅、せき止飴、縁起物のだるまなど色とりどりの名産品を扱う約40の店が軒を連ね、人情味あふれる門前町の情景は、土地の人々のみならず、観光客からも広く親しまれています。江戸末期の「江戸名所図会」には、仲見世通りの様子として「かるやき・千代の飴・翁飴・くず餅・かりんとう・はまぐり・貝類・焼きハゼ・大森細工・白酒・ふぐちょうちん」の店々が描かれています。大師周辺にまだ農家が多かった頃までは大師名物として大森細工(麦わら細工)の土産物屋が多く参詣客の眼を楽しませていました。」
駅から続く表参道を曲がって仲見世通りに入ると、飴を切るトントンという音が賑やかに聞こえてきます。参道はこのくらい賑わってなきゃね。
「厄除のお寺として全国にその名が知られ、毎年正月三が日には300万人以上の参詣者が訪れ賑わいます。川崎大師の御本尊は厄除弘法大師。古くから地域の人々の信仰を集めていたお寺でありましたが、江戸時代、厄除の霊験があるとして諸国にその名が広まり、文化10年(1813)第11代将軍徳川家斉が公式参拝したことにより一層厚く信仰されるようになりました。」
この日は七五三の家族連れて賑わっていました。
薬師殿(川崎大師)
駐車場のほうへ回ると突然インド風のお寺が現れた。薬師如来を祀ってある薬師殿です。こんなところがあるとは知らなかったぁ。開創880年の記念事業として平成20年(2008)開設されました。境内をじっくり回るといろんな発見があります。
久寿餅(住吉)
駅ハイマップ提示特典で久寿餅が半額で食べられました。きな粉と黒蜜がたっぷりかかっています。半額じゃなくても食べたい美味しさです。
大師公園を抜けていきます。
瀋秀園
⑪中島八幡神社
市役所前のイチョウ並木はきれいな円錐形。
⑫稲毛神社
大銀杏(稲毛神社)
六郷橋の親柱
稲毛公園にある親柱。大正14年(1925)に架けられた橋の親柱。現在の橋に架け替えられた後ここに移設されました。
公園内では菊花展も行われていました。秋ですね~。もう10分程歩けばゴールの川崎駅です。