建武元年(1334)足利家時により創建され、本尊の釈迦如来坐像は仏師宅間法眼の作と伝えられています。
「鎌倉殿の13印」5月は報国寺です。鎌倉駅で押印をして報国寺に向かいます。人が多いので、二ノ鳥居の前で若宮大路を横切り小町大路に入ります。宝戒寺の前から金沢街道を滑川沿いに進み、杉本寺を横目に見ながら報国寺入口で曲がります。交差点の橋の脇には石仏群がありました。
建武元年(1334)足利家時により創建されたと伝えられていますが、家時は弘安七年(1284)に亡くなっているので、宅間谷に居を構えていた上杉重兼による開創ともいわれています。
竹の庭(報国寺)
きれいな竹のお庭です。休耕庵という塔頭の跡に孟宗竹が生え、「竹の庭」になりました。竹の隙間からこぼれる光がとても素敵なんだけど、パンフレットのようにきれいには撮れませんね。駅から離れているのに、結構な人出です。抹茶もいただけるのですが人が多かったので、また次回にしましょう。
旧華頂宮邸
報国寺の脇に沿って道を進みます。古い洋館が見えてきました。昭和4年(1929) 華頂博信侯爵邸として建てられた旧華頂宮邸です。その後たびたび所有者が代わり、現在は鎌倉市の所有となり、国の登録有形文化財(建造物)に登録されています。邸内の公開はコロナの影響でしばらく実施していないようですが、庭園の見学はできるようになっていました。
無為庵
旧華頂宮邸フランス式庭園の奥に位置する茶室と門は、昭和46年(1971) に移築されたもので昭和初期以前につくられたものといわれています。旧華頂宮邸の建物内部公開日に、無為庵と和風庭園も公開しているそうです。
旧華頂宮邸を見学し、そのまま道をどんどん進みます。道沿いの水路には、イトトンボが飛び、アジサイが咲き始めてすっかり初夏の陽気です。舗装道路の突き当りに階段が見えてきました。この階段を進んでいきます。
少し進みと何やら注意書きが。「この地域は私有地です。・・自己責任にてお願いいたします。・・マムシが出ていますので承知おきください。」気を付けて通行させていただきます。
上りきると逗子ハイランドの脇に出ました。そのまま山沿いにハイキングコースが続くので進んでいきます。コースの途中に人がいっぱいいたので覗いてみると、関東の富士見百景の案内。残念ながら富士山は雲にかくれていました。
水道山展望台
「子ども自然ふれあいの森」の案内のところからは舗装道路を上に進んでいきます。視界が一気に開けました。ベンチがあるだけの静かな場所。さてお昼にしましょう。
上ってきた道を下り、お地蔵さんのところでハイキングコースに戻ります。
パノラマ台
案内につられて細道を上っていくとパノラマ台に出ました。江の島まで見えます。個人的には広々としてる水道山展望台の眺めの方が好きかな。
名越切通方面へと進みます。
お猿畠の大切岸
ハイキングコースの途中で下に下りる石の階段があったけど、どこに続くかわからなかったので通り過ぎたら、下に道が見えます。ここに続くのかと思いながら歩いていたら大切岸の展望広場に出ました。階段を下りてもよかったのね。大切岸を少しだけ見学して先に進みます。
法性寺から上ってくる分岐につきました。名越切通へ進みます。
まんだら堂やぐら群
まんだら堂やぐら群の下まで来ると、ちょうど春の限定公開中(4/23-5/30) でした。せっかくなので見学をしていきましょう。秋に来た時とは違って緑の中に埋もれていました。
名越切通
雨上がりで道はぬかるんでいました。足元に気を付けて進みます。
切通から住宅街の急坂を下り、逗子駅から帰ることにしましょう。
5月の駅スタンプが報国寺だったので、報国寺からぐるっと歩いてきました。報国寺の竹は手入れが行き届いていてとてもきれい。報国寺からは逗子ハイランドへ抜けましたが、巡礼古道という道もあるようなんです。坂東三十三観音巡礼一番札所の杉本観音から二番札所の逗子岩殿寺へ抜ける道にあたります。よくわからなかったので今回は歩きませんでしたが、観音巡礼を始めたら歩いてみることにしましょう。