城地種類:山城 築城:15世紀 斉藤氏 主要城主 真田幸隆、真田昌幸
標高802mの岩櫃山の中腹東側に築かれた典型的な中世の山城で、山頂より約200m低い場所に本丸・二之丸・中城があり、これらを中心に城郭の規模は136haと上州最大規模を誇り、広い範囲で竪堀や曲輪が点在します。岩殿城、久能山城を並ぶ武田三堅城の一つ。
年代ははっきりしませんが、南北朝のころ築城されたと考えられ、越前上杉氏配下の斎藤氏の居城となっていました。戦国時代の上州は甲斐武田氏、越後上杉氏、小田原北条氏による支配権争いが繰り広げられ、永禄6年(1563)斎藤越前守憲広の本城であった岩櫃城は武田信玄の家臣である真田幸隆の手により落城、信玄は幸隆を城代として吾妻郡の守護を命じました。武田氏の滅亡後は真田氏の支配となり、徳川家康による「一国一城令」に伴い慶長20年(1615)頃、真田信幸は城下町を現在の原町に移し岩櫃城は廃城となりました。
平沢登山口
駐車場を降りて登山口へとやってきました。
尾根通りから中城を目指します。
堀切
中城跡
本丸へと続く道
今は整備されているけど、ここも昔は竪堀で、大手道というちゃんとした道はなくて、竪堀を通路代わりにしていたといわれています。
二の丸跡 堀切
二の丸跡
二の丸からの眺め(中之条方面)
本丸跡 土塁
岩櫃山頂へ続く尾根
水曲輪
竪堀
縄張図
当時は整備された大手道というものはなく、竪堀を通っていたのではないかといわれています。駐車場から登山口までは舗装されていて、平沢登山口前には案内所やトイレもあり、その先は登山道となりますが整備されていて、本丸まではスニーカーでも大丈夫です。山頂へ続く道は岩場や鎖場もあるそうなのでちゃんとした装備が必要だそう。今回は平沢登山口から尾根通りを抜け、本丸から沢通りを下り戻ってきました。