マダオなWALKING′!

まるでダメなオバサンによる まったりダラダラお気楽旅

(大森海岸駅)~川崎宿~神奈川宿 (5/26)

いいお天気です。ちょっと暑いくらい。
さて前回の終了地点の大森海岸駅から10時30分に出発です。
 
 
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     しばらく国道15線(第一京浜)を歩いていくと平和島の交差点
         を過ぎた辺りの交番のところで左手に横道が現れます。
     東海道の旧道 美原通りです。
     通りのあちこちに東海道の由来を記した看板が立っていたり、
     お店のシャッターには東海道の絵が描いてあったりする
     商店街です。このあたり海苔の産地だったらしく数件の
     老舗海苔屋さんが残ってます。
     和菓子屋(大黒屋)さんで「のり大福」を見つけたので
     食べてみました。餅に青海苔を混ぜている大福で
     やわらかくてほんのり海苔味。美味です。
 
 
          
    
           国道と合流したところが出口。そのまま進むと産業道路に入ってしまうので
     信号を渡って国道へ戻ります。う~ん、ちょっとわかりずらい。
     それにしても自転車が多い。歩道も広くて走りやすいのかしら。
 
 
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   そのまま国道を進むと右手に大田区立体育館、
   左手に梅屋敷が現れます。
   その昔広重の江戸百景に描かれたり、
   幕末の志士達が密会したり 、明治天皇が訪れたりした
   という梅屋敷。現在は公園になっています。
   ですが・・・、門構えはまだしも狭いし手入れも行き届いていない。
   人出に渡ったり関東大震災や開発によって狭くなり
   荒廃していったそう。
   まぁ要するに、維持していくにはお金がかかるって事。
 
 
 
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    蒲田の駅前まできました。
    箱根駅伝でもおなじみの踏切。
    現在高架工事中。
    来年の駅伝までには完成予定。
    これで立ち止まらなくても大丈夫です。
 
 
       
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     土曜日なのでさほど車も多くはない国道脇を歩いていくと
     あちこちに「大祭」の張り紙。
     六郷神社で6月3日に例大祭が行われるそうです。
     神社の前庭にある狛犬がとてもユニーク。
     ハナペチャでユーモラスな表情をしています。
 
 
 
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         多摩川が見えてきました。
    六郷の渡しではなく橋の上を歩いて渡ります。
    東京都ともお別れ。神奈川県へと入ります。
    橋を渡るとすぐ旧東海道を示す矢印があります。
    川崎宿の始まりです。
    
 
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    整備されていて歩きやすい道になっています。
    途中「砂子の里資料館」で三代目歌川豊国の
    「役者見立東海道五十三駅」という展示をしていました。
    役者絵が好きな人は楽しめそうです。
    
    お昼もだいぶまわったので川崎で昼食をとりました。
    川崎駅のあたりも私が知っている頃とはずいぶん変わって
    いろんなお店ができたんだよね。
    廻りたいところだけどまた今度にしてとりあえずアゼリアで
         お昼を済ませて旧道に戻ります。
 
 
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        旧道を歩いて川崎宿を抜けてどんどん歩いていくと
    八丁畷駅の手前に
    芭蕉八丁畷で弟子と別れる際に読んだ句碑があります。
    「麦の穂を たよりにつかむ 別れかな」
 
    八丁畷駅の踏切を渡ると八丁畷の由来を示す看板と
    供養塔があります。
    昔は田んぼのなかをまっすぐな道が八丁(約870m)も
    続いていたそう。
 
 
  また江戸時代に災害や飢饉等で亡くなった人々をこの辺りに葬っていたようで道路工事中に
 江戸時代の人々の人骨が沢山掘り出されました。その霊を供養するために供養塔を立てたそうです。   
   
 
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    鶴見市場駅を過ぎた辺りにあるのが 市場村一里塚
    日本橋から五つ目の一里塚です。
 
    また端が見えてきます。鶴見川にかかる鶴見橋です。
    橋を渡ると鶴見橋関門の旧蹟があります。
 
 
 
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       鶴見図書館の前までやってくると
   宇宙人のようなオブジェがお出迎えしてくれます。
 
   「旅立ち」 二口金一作 
 
   人間ロケットにでもなって旅立っていくのでしょうか?
 
 
                       
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         鶴見神社の手水場にいる龍です。
         獲物を狙うドラゴンといった感じでカッコイイ。
         龍の口に手を近づけると水が出るようになっています。
         節水のためとの張り紙がありました。
 
 
   
    しばらく歩くと鶴見の駅前に着きます。大きな交差点で分かりにくいけど
    鶴見銀座という商店街が旧道になります。
 
 
イメージ 3         国道15号線と交わったところで国道を横切って
    正面の細い道にはいります。
    
    薄暗い国道駅をちょっとのぞきながら歩くを生麦河岸通り。
    朝には市が立ってにぎやからしいけれども午後は静かでした。
    横道を入るとすぐ脇に鶴見川。ちょっと一休みには気持ちいい。
    
    そして生麦といえば幕末に起こった生麦事件
    発生現場は普通の住宅の前。
    看板が立ってますが見落としてしまいそう。
                             
 
     なんでもない住宅地でも江戸とつながってるんですね。 追悼碑はもう少し先にあります。
 
 
 
イメージ 4    生麦といえばもう一つ忘れていけないのが
    キリン横浜ビアビレッジ。
    こんなに暑い日には冷たいビールがつき物でしょう。
    というわけでちょっと一杯。 ちょうどおやつの時間にもなったし。
    工場見学をすればただで試飲が出来るのだけれども
    行ったこともあるし時間もないしということでパブへ。
    今は期間限定で「ビアザケ」という開港当時のビールが
    飲めます。暑くてのどが渇いていたのであっという間に
    ビアザケは空に。物足りなかったので「横浜エール」と
    おつまみも追加で頼んじゃいました。
 
 
 
 
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    ビアビレッジの入口で旧道は国道と合流します。
    新子安を過ぎて神奈川新町まで来たところで本来の東海道から
    裏道に入ると「神奈川歴史の道」が整備されています。
    歴史や伝説を分かりやすく説明したガイドパネルが
    あちこちに立てられ約4キロの神奈川宿をゆっくりと
    散歩ができるようになっています。
    高札場が復元されている神奈川地区センターで
    地図がもらえます。神奈川宿ジオラマもあります。
    
 
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    沢山のお寺が開港当時外国人の宿舎や領事館と
    なっていました。
    地区センターからすぐのところにある成仏寺もその一つ。
    ローマ字で有名なヘボン博士が泊まっていたところです。
    そしてこのお寺には私の祖父母も眠っています。
    我が家は分家なのでここに入ることはありませんが
    小さい頃からお参りに行っていた馴染み深いお寺でもあります。
 
 
 
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    国道15号線から宮前商店街にはいると旧道になります。
    神奈川駅を過ぎ青木橋をわたり国道1号線を横切ると
    神奈川台の坂が始まります。
    今は埋立てられビルがいっぱい建ってしまいましたが
    かつては神奈川湊を見下ろす景勝の地でした。
    坂の途中にある「料亭 田中屋」が広重の絵にある「さくらや」と
    言われています。
    竜馬の妻のおりょうさんが働いていたことでも有名です。
 
 
 
 
田中屋のすぐ先に神奈川台の関門跡があります。開港当時外国人殺傷事件が多発したためにつくられました。
異文化交流というのは今も昔も難しい問題があるんですね。
 
坂を上ったところが上台橋。神奈川宿歴史の道の終点です。橋の上からは横浜駅の西口が見えます。
切りもいいので今日はここまで。
 
歩行距離 約18キロ  7時間