124 品川台場 (東京都港区) 別名:品海砲台
・城地種類 台場
・築城 嘉永七年(1854)
・築城者 徳川家慶・家定
(登城日:2022年3月25日)
嘉永六年(1853)のペリー来航に危機を感じた江戸幕府は、海防強化のため11基の台場の築造を計画し、伊豆韮山代官江川英龍により造営工事が開始されました。最終的に6基が完成し、江戸湾防衛の拠点として警備が行われました。明治に入り海軍省の管轄となりその後陸軍省に移籍され、大正四年(1915)には東京市に払い下げられました。現在は埋め立てや撤去などにより2基(第三台場・第六台場)のみが残されています。
第六台場
立入禁止となっていますが、ベイブリッジから眺めることが出来ます。奥に見える細長い島状のものは「鳥の島」昭和初期に東京港の防波堤として造られた人口の島です。どちらも人が訪れないので野鳥の楽園となっています。
第三台場からみると第六台場はこんな感じ。
第三台場
第三台場もベイブリッジからよく見えます。
第三台場は陸と繋がっていて、ベイブリッジを下ったすぐ先の通路から第三台場に入ることができます。
台場公園案内
石垣
外側の石垣は、敵の侵入を防ぐためはね出しになっています。
周囲に土塁を盛って、内部が見えないように作られています。
砲台跡
砲台が海に向けて置かれていました。設置されているものは昭和八年に復元されたものです。
弾薬庫跡
かまど跡
このかまどは、昭和三年(1928)「台場公園」開園に伴い設置された大谷石製のかまどです。
陣屋跡
勤番者の居住用として設置された建物の基礎部分が残っています。
建物跡のようですが、案内板には何も書いてありません。
波止場
波止場の先までは行かれません。
砂浜から見る風景もいいですね。平和な時代が何よりです。
こちらはベイブリッジから見た通路。すごくきれいな姿の木です。
海浜公園の桜もそろそろ満開です。
ペリー来航の来航が嘉永6年の6月。その年の8月末にはもう台場の工事に着手しているというから早い対応です。翌年の7月には、第一、第二、第三台場が、12月には第五、第六台場と陸続きの山下台場が竣工と突貫工事で行われました。台場を作るために花見の名所であった御殿山は削られてしまいました。そういえば広重の浮世絵に残っていましたね。工事担当は江川英龍。韮山反射炉を作ったのは有名ですが、お台場の工事にもかかわっていたんですね。幕府には優秀な人材が揃っていたんです。でもそれ以上に対立も多かったから結局滅亡してしまったわけですが、歴史を見るといろいろと残念です。
というわけで、やっとお台場のスタンプを押してきました。スタンプはマリンハウスの売店隣の案内所内で押してきました。そして台場に行くなら絶対ベイブリッジから行くのがおすすめ。なんといっても上から見ることが出来るのは最高です。歩道のすぐ隣を車が走っているのはちょっと気になりますが、風通しはいいので排ガスは気になりません。高所恐怖症の方は無理かも。それにしてもいつでも行けると思って後回しにしていたら、オリンピックにコロナ。行けるときに行かないとダメですね。