マダオなWALKING′!

まるでダメなオバサンによる まったりダラダラお気楽旅

三浦・小網代の森  2022.3.10(木)

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網代の森

網代の森

首都圏で唯一、集水域の森林、河川、干潟が開発されずに連続して残されている自然環境といわれています。

 

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引橋入口から森へ入ります。急に春めいて暑いくらいでしたが、森に入ると空気が一変。涼しくてさわやかです。中央の谷を下っていきます。

 

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新芽が出ています。何の木だろう

 

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笹の茂る谷にでると鮮やかな瑠璃色が目に飛び込んできました。ルリタテハです。羽を広げているときれいだねぇ。閉じていたらきっと気が付かない。

 

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まんなか湿地

だいぶ下ってきました。川のまわりには多くのシダが生えています。

 

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芽吹いてます。たぶんこれがアスカイノデ

 

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森が開けてきました。植生の変化の案内板があります。振り返って撮った写真になりますが、まっすぐ立っているのがハンノキなんでしょうか。

 

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スミレやオオイヌノフグリ、春の花が咲いてます。

 

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倒れても芽吹く。たくましい

 

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やなぎテラス

ジャヤナギがたくさんあるから「やなぎテラス」 尾瀬みたいですね。夏になるとホタルが見られるそうです。

 

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油膜に見えるけど違うんですって。「正体は地中の鉄分を餌にするバクテリアに由来する鉄分。油膜のようなものは酸化鉄の薄い膜。油ではありません。小網代は鉄分の豊富な谷。鉄は海の生物たちの多様性を支える重要な化学物質でもあります。・・」

 

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トビよりもカラスの方が圧倒的に数は多いです。

 

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奥にえのきテラスが見えてきました。ボランティアの方々が手入れをしています。夏になるとえのきテラスの周りはハマカンゾウのオレンジの花で埋め尽くされるそうです。

 

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干潟

岩場に下りてみました。貝がたくさん。5月から10月にかけては色々な種類のカニも見られるそう。森の中にいるアカテガ二が産卵時に干潟へ下りてくる様子を見るため観察会も行われているそうです。今は冬眠中だとか。カニも冬眠するんですね。

 

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網代

干潟から海へ続きます。

 

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えのきテラスから白髭神社の方へ向かいます。河口付近の土の上には足跡。誰の足跡?たぬきかな?

 

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眺望テラス

谷を流れてきた川は、干潟から海へと流れていきます。奥に見える大きな建物はシーボニア。山道を上り、宮ノ前峠入口へと向かいます。出口を出て、トイレを過ぎ、そのまま進むと白髭神社につきます。

 

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白髭神社

ご祭神は中筒男命 別名 白髭明神(南極星の化身=寿老人)。ここは三浦七福神のひとつにもなっています。「航海安全」「大漁満足」の神として崇拝されています。縁起によると「天文年間(1532~55)、当村の漁夫の夜網にかかった霊光、こうこうたる束帯姿のご神体を御祀りしたと伝えられ、現在の社殿は三浦道寸義同が改修した」と伝えられています。

 

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カンカン石

社殿の左手にある石です。石て打つと「カンカン」と金属製のいい音がしました。「きこいかり」という錨のおもりで、海上安全のために昔攝津の船頭が明神様がその石が欲しいと言うので社に奉納したものと伝えられています。

 

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網代湾沿いに歩きシーボニアの脇の坂を上っていきます。坂を上った先にあるパン屋さんで一休み。パンもコーヒーもとても美味しかったです。

 

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引橋

バスはしばらく来ないようだったので駅まで歩くことにしました。小網代の森にバスで行くなら下りるところが引橋。新井城に籠城した三浦一族が橋を引いて敵の侵入を防いだことにちなみ、引橋の地名が今に残っているそうです。三浦一族最後の戦いは、油壷の由来にもなるくらい凄惨でした。いつの時代でも戦争は悲惨です。いつになったら人類は学習するんだろう・・・

 

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網代の森の引橋入口までは駅から30分ほどと書いてあったけど、シーボニアからは1時間ほどかかりました。バスの方が良かったかなぁ。さぁ「みさきまぐろえき」から帰ることにいたしましょう。

 

 三浦海岸駅から小松ヶ池まで河津桜を眺めながら歩き、小網代の森へ向かい、森から海への自然を楽しんで三崎口駅まで戻ってきました。小網代の森へは初めて行ってきました。森から海へ続く小流域の様子がよくわかるようになっています。「自然のまま」のようですが、実はすっごく手を入れてこの環境を守っているんだそう。ほっておくと湿地は乾燥して笹薮となり荒れ地になってしまうそう。人の手が入るからこそ豊かな自然が生きる。これからの時代に一番大切なことなのかもしれません。