マダオなWALKING′!

まるでダメなオバサンによる まったりダラダラお気楽旅

名越切通 まんだら堂回廊 2020.10.31(土)

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まんだら堂やぐら群

まんだら堂やぐら群

13世紀後半から16世紀までの納骨・供養のための場所で、2m四方程度と小規模なものを中心に150穴以上の存在が確認されている有数のやぐら群です。鎌倉及び鎌倉と縁の深い地域や寺院などにのみ分布する特殊な遺構といわれています。

 

逗子駅 → 法性寺 → 大切岸 → まんだら堂やぐら群 → 名越切通 → 大町口 → 鎌倉駅 (約5km)

 

期間限定で公開されているまんだら堂やぐら群を見に行ってきました。

 

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庚申塔

逗子駅から線路沿いに歩いて名越の切通に向かいます。道沿いに庚申塔がありました。つい目がいくのは街道歩きの性でしょうか。この通りは旧浦賀みちでもありました。

 

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猿旗山法性寺 日蓮宗

ハイキングコースは法性寺の山門の中へと続いていきます。法性寺には、文永元年(1260) 松葉ヶ谷草庵の焼き討ちにより鎌倉を追われた日蓮を、白猿がこの地まで導き助けたという伝承が残っています。日蓮の前に現れた白猿は、かつて修行した比叡山山王権現(日吉大社)の猿といわれています。法難を救った地として弟子の日朗と朗慶の手で創建されました。日朗もこの地に眠っています。

 

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法性寺奥の院にあるこの岩窟に日蓮は隠れたといわれています。

 

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名越切通 法性寺口

さらに奥に進むと墓地に入ります。まっすぐ進んで細い山道へ入ります。

 

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実は最初、道標に気が付かず墓地をどんどん進んで奥にあるやぐらの先を進もうとしたのです。でも無理だったので戻ったところ道標に気づいたのでした。ここまで来たら不正解。このやぐらもまんだら堂やぐら群に続いているのでしょうか。

 

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分岐の道標で「大切岸・ハイランド住宅地・衣張山」方面に進みます。

 

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お猿畠の大切岸

視界が開けて切岸が見えてきました。切通し沿いに長さ800m以上続く切岸は、鎌倉幕府が三浦一族からの攻撃に備えるために築かれた防衛遺構だといわれていましたが、発掘調査の結果、大規模な石切作業場の後だということが確認されています。

 

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大切岸からの眺め

 

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切岸を進むとハイランド住宅地方面に行けるようですが、今日は大切岸を見て道を戻ります。分岐まできたら法性寺には戻らずそのまま進みます。道を下った先にある分岐では「名越切通・まんだら堂やぐら群」へ進みます。

 

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まんだら堂やぐら群

「やぐら」とは、崖に四角い横穴を堀り、主として内部に石塔を建てるなどして納骨・供養する施設です。期間限定で公開されていて、今期の公開は、

・2020年10月24日~12月14日の土・日・月・祝日のみ(午前10時~午後4時)です。

 

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展望台からは海が広がります。ピントが手前にあってしまった・・・

 

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名越切通 第2切通

第2切通を通って第1切通に向かいます。

 

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名越切通 第1切通

とても狭い切通ですが、発掘調査を行ったところ路面の下に複数の道路面が重なって発見されたそうです。地震などにより両側の崖が崩れて道が埋まり修復を重ねる間に狭くなってしまったようです。

 

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名越切通 亀が岡団地口

亀が岡団地からの入口になります。この先のバス停から駅に戻ることもできますが、ここはいったん戻ります。

 

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法性寺からの分岐を過ぎまっすぐ進んで大町口に向かいます。

 

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歩いていると一気に視界が開けました。正面に富士山が見えます。富士が見えると一気にテンションが上がるのはなぜでしょう。この先は舗装された道を下っていきます。

 

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日蓮乞水(鎌倉五名水)

踏切を渡り鎌倉駅を目指します。道端で目に留まったのは鎌倉五名水のひとつ。喉が渇いた日蓮が地に杖を突きさすとそこから水が湧き出たという伝説の残る井戸でした。鎌倉駅へと歩いていきます。安国論寺の案内も見た覚えはあるのですが、とくに下調べもせずに行ってきたので素通り。調べてみると安国論寺は、日蓮立正安国論を著した岩窟があり、あの焼き討ちにあった松葉ヶ谷草庵があった場所ともいわれているそうです。この辺りには日蓮ゆかり地が多いんですね。

 

 

 名水から歩くこと20分ほどで鎌倉駅に到着。駅に近づけば近づくほど沢山の人。ついさっきまで静かな山の中を歩いていたとは思えないくらい。早々に退散して帰ってきました。そういえば近いわりにあまり鎌倉を歩いてないなぁ。何となくいつも混んでいる感じがして。でも切通しよかったです。昨年の台風でまだまだ通行止めのハイキングコースもありますが、ちょっと調べてみよう。感染者増で遠出もままならなくなるからちょうどいいかもしれません。