マダオなWALKING′!

まるでダメなオバサンによる まったりダラダラお気楽旅

【甲州道中 4日目】11.八王子 → 12.駒木野宿 → 13.小仏宿    2019.04.13

イメージ 1

小仏関所跡
戦国時代には小仏峠に設けられ富士見関とも呼ばれていました。徳川幕府甲州道中の重要な関所として現在地に移され、「入り鉄砲に出女」を激しく取り締まっていました。鉄砲手形は老中が、町人手形は名主が発行。関所の通過は、明け六ツ(午前6時)から暮六ツ(午後6時)までで、手形を番所の前にすえられた手形石にならべ、もう一つの手付き石に手をついて許しをまったそうです。明治二年(1869)の太政官布告で廃止され、建物も取りこわされました。

11.八王子宿(八王子駅) → 7.6km → 12.駒木野宿 → 2.7km → 13.小仏宿 → 小仏バス停  約11km

イメージ 2
八王子駅から出発です。

イメージ 3
前回終了の交差点までやってきました。しだれ桜が満開です。

イメージ 4
八日市宿碑
説明板に宿場の説明が書いてあるんだけど、真っ黒で読めない・・・

イメージ 5
追分町交差点
ここの交差点には横断歩道がないので歩道橋で渡ります。道は二手に分かれているけど、甲州街道は20号線をそのまま左の道へと進みます。右の道は裏甲州街道とも言われた陣馬街道(あんげ道)です。

イメージ 6
八王子千人同心屋敷跡記念碑
歩道橋の上から見えるのが記念碑。陣馬街道沿いにあります。ここは左の道が旧道で右が新道だよね。千人同心とは、江戸時代に千人町と付近の村々に住んでいた半士半農の武士集団。武田家の旧臣を召しかかえて、甲州街道の押さえとしていました。

イメージ 7
追分道標
甲州街道には追分道標。案内板によると、文化八年(1811) 江戸の清八という旅職人が、高尾山に銅製五重塔を奉納した記念に、八王子追分、新宿、高尾山麓小名路の三カ所に建立した道標のひとつです。昭20年(1945)の八王子空襲により四つに折れ、一部は行方不明となったため、二段目と四段目は当時のまま、それ以外は新しく補充して復元されたものです。言われてみれば違いがよく分かります。そして奉納された銅製五重塔は、戦時中の金属類回収令により回収されたため、今はもうありません。戦争って何なんでしょうね。

イメージ 8
了法寺
萌え~な雰囲気に誘われて入ってしまいました。八王子七福神の弁財天もいらっしゃいます。そして了法寺には、萌え~なテーマソングもあるんですって。

イメージ 9
馬場横丁

しばらく国道を歩いていきます。


イメージ 10
高尾山道標 散田の一里塚跡
長房団地入口の交差点で右折し旧道に入ります。枡形になっています。ガイドブックには書いてないけど、グーグルマップは「散田の一里塚跡」になってます。日本橋から13里目。立て看板はちょっとずらしてほしいなぁ。

イメージ 11
曹洞宗祥雲寺 長安
国道に合流します。道の反対側に葵の御紋のついたお寺が見えます。大久保長安とは関係ないようだけど・・・

イメージ 12
イチョウ並木
追分町の辺りからずっと続いているイチョウ並木は、大正天皇の御陵造営を記念して昭和2年に植えられたもの。高尾駅まで4kmも続きます。新芽がとてもやわらかい色です。黄葉の時期はきれいでしょうね。とてもすっきり見えると思ったら、電線がないんですね。

イメージ 13
武蔵陵墓地参道石柱
こちらな立派なケヤキ並木。この先に大正天皇陵墓と昭和天皇陵墓があります。

イメージ 14
旧道に入ります。

イメージ 15
石地蔵
地蔵脇の細道は八王子城に通じていました。

イメージ 16
奥に見える桜に誘われて、細道を進みます。南浅川沿いはまだまだ桜がきれいです。橋を渡ると武蔵陵墓地もすぐですが、今回は寄りません。

イメージ 17
旧道をちょっと迂回して昭和の道から国道に戻ります。もうすぐ高尾駅。ここらで食事処を探さないとその先はなくなっちゃうかな。

イメージ 18
一言堂(野菜カレー)
高尾駅直結のカフェでランチです。野菜たっぷりのヘルシーなカレーをいただきま~す。パンは買ったことあるけど食べたのは初めて。この時間にはなかなか来ないもの。

イメージ 19
両界橋
南浅川にわかる橋です。江戸時代から橋渡りで、常の川幅は二間(約3.6m)でしたが、増水時は十間(約18m)にもなりました。

12.駒木野宿
小仏宿と合宿で問屋業務は月のうち十六日から晦日迄を勤める小さな宿場でした。甲州道中宿村大概帳(天保十四年・1843)によれば、宿内家数は73軒、うち本陣1、問屋3、旅籠12軒。宿内人口は355人(男178、女177)

イメージ 20
高尾駒木野庭園
街道沿いにある庭園でちょっと一休み。昭和二年(1927)に開院された小林医院の院長自宅として、昭和七年(1932)頃に建築され数年後に二階建てを合一した戦前の日本家屋です。平成21年(2009)に八王子に寄贈され、平成24年(2012)に開園しました。ゆっくりくつろげる素敵な場所です。

イメージ 21
駒木野橋跡

イメージ 22
小仏関所跡

イメージ 23
駒木野宿碑

イメージ 24
念珠坂碑
鬼が老婆を襲おうとしたときに、持っていた念珠のひもが切れ玉が飛び散ったため、足を取られた鬼は坂下まですべって大穴に落ちてしまいました。という、話が伝わっています。

イメージ 25
地蔵尊青面金剛像(庚申塔) 宝永三年(1706)建立

イメージ 26
高尾天満宮 天神清水
清水に誘われて天神様へ。数百年鎮座しているという天満宮です。梅林になっているので、もうちょっと早かったら梅がきれいでしょう。

イメージ 27
水場
この隣にあったのがきっと蛇滝旅館ふぢや新兵衛。スルーしてしまいました。写真に撮り忘れてしまったけど、このあたりの中央高速はすごく高いところを通っています。

イメージ 28
高尾梅の郷まちの広場
この辺りには梅林がたくさんあります。梅の時期に歩きのも楽しそう。ここにはトイレもあって一休みできます。

イメージ 29
蛇滝水行道場入口
ここを左に入ると蛇滝を抜けて高尾山に続く道。道標を見落としてしまいました。が、写真を見たらガードレールの脇に隠れていました。享和三年(1803)建立の蛇滝水行道場入口道標です。

イメージ 30
左は日影沢経由で高尾山に続く道。高尾山に登る道はたくさんあるんだね。

13.小仏宿
難所の小仏峠を控えて賑わっていました。駒木野宿と合宿で問屋業務は月のうち朔日から十五日迄を勤めていました。本陣、脇本陣はありませんでした。甲州道中宿村大概帳(天保十四年・1843)によれば、宿内家数は58軒、問屋1、旅籠11軒。宿内人口は252人(男116、女136)

イメージ 31
赤レンガガード
中央線のガードをくぐると小仏宿に入ります。

イメージ 32
中央線沿いの桜スポット

イメージ 33
小仏バス停
本日はここで終了です。

イメージ 34
おからドーナツ
お土産は途中にあった豆腐屋さんで買ったドーナツ

  本日はちょっと短め。八王子から小仏バス停まで歩いてきました。横浜ではもう散ってしまった桜もこちらはまだまだ見頃でした。ミツバツツジレンギョウ、ヤマブキ、ハナダイコン、スミレ、タンポポ・・・たくさんの春の花を眺めながらのウォーキングになりました。お天気が良かったので、高尾山を歩くハイカーもたくさん。小仏バス停までのバスは2台体制。きっと1台じゃ乗り切れないんだろうね。高尾山には2回登ったことがあるけど、また違うルートで登ってみようかなぁ。その前に小仏峠を越えなくちゃね。