マダオなWALKING′!

まるでダメなオバサンによる まったりダラダラお気楽旅

【中山道】 中山道歩き ふりかえり

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 2016年5月~2018年12月の2年半、28日をかけて中山道日本橋から草津草津京都三条大橋は東海道で踏破済)まで歩きました。ブログを読み返してみると結構いい加減で距離やら案内やら間違ってるような・・・。歩き始めからだいぶ経つので記憶がだんだん曖昧になってきてはありますが、とりあえず簡単に振り返っておこうと思います。

武州路 上州路 (日本橋~坂本宿)』
 日本橋から高崎まではとにかく平坦で、関東平野を実感。高崎を過ぎると少しずつ坂の道になります。妙義山をながめながら歩く気持ちのいい道です。坂本宿(横川駅)までは、電車の心配はないので特にゴールを決めずに歩いてました。碓氷峠を越えた沓掛宿までは日帰り。週末が多いのでJRの「休日おでかけパス」は便利でした。

碓氷峠 最初の難所。坂本宿手前にみんなのトイレがあるので行っておくと安心。坂本宿を過ぎると碓氷峠に入ります。坂本宿先の貯水場手前の旧道入口が判りにくかったけど、東屋から和宮道と分かれる陣場が原追分までは整備されたハイキングコース。登り始めから覗までが急登で、その先の座頭ころがしもちょっとした坂道です。陣場が原追分からは旧道を歩きました。少し心細い道だけど荒れた道ではありません。和宮道に合流して峠の頂上にある熊野神社に到着。茶屋で一休み。ここから信濃路に入ります。熊野神社から軽井沢へも旧道を歩きました。が、歩いた時は倒木だらけで道もわかりにくくて心配な道。ここは一人なら遊歩道を歩いたほうが正解だと思う。サルやクマが出るとか?カモシカに会いました。山ビルにも注意です。軽井沢宿は駅まで少し歩くので、沓掛宿まで歩いて中軽井沢駅から戻りました。乗継を考えたら軽井沢駅でも変わらないかも。お昼食べたりしながらのんびり歩いたので5時間以上かかりましたが、普通に歩けば3~4時間で十分歩けると思います。

信濃路 (軽井沢宿~本山宿)』
沓掛宿長久保宿
 沓掛宿から岩村田宿まではしなの鉄道、その先、芦田宿の近くまでは佐久平駅からのバスが利用できます。本数は多いとは言えないけどアクセスはあります。岩村田を越えると食堂やコンビニはほとんどありません。芦田宿までは浅間山八ヶ岳を望む気持ちのいい道です。信濃に入ると周りの山が高いなぁと感じます。芦田宿から長久保宿間はバスがないので、笠取峠は歩いて越えます。長久保宿から上田駅までのバスはとくに本数が少ないので注意。長久保BTには待合室があって自販機やトイレはあるけど近くにお店はありません。

【笠取峠】 芦田宿を越えた先から、笠取峠に入ります。松並木の峠道はいい道ですが、松並木が途切れた後にも峠道はまだまだ続いていたのでした。これがまた長い。国道わきの歩道を頂上まで松並木よりも長い距離をダラダラ歩いていきます。交通量の多い国道を信号も横断歩道もなしに渡るところが一番怖かったかも。

長久保宿下諏訪宿
 上越新幹線上田駅から長久保BTまではバス。乗り換えて和田峠登山口の男女倉口まではバスがあるけど、とにかく本数が少ないので、ここは一泊。送迎をしてくれる宿(長和町民宿みや)があるので、初日は長久保から男女倉口まで歩いて迎えに来てもらい、翌日は男女倉口まで送ってもらって和田峠を越えました。峠を越えると下諏訪宿諏訪大社にお参り。時間があれば温泉に浸りたかった。帰りは下諏訪駅から中央線です。

和田峠 一番の難所。男女倉口から和田峠までは、整備されたハイキングコースになっています。でも和田峠から下る旧道は、国道に合流するまで、とにかく荒れていました。雨が降ったら絶対歩かない方がいい。で、国道に合流したら、今度は歩道がない。車の脇を小さくなりながら歩いていました。そして困ったのがトイレ。諏訪大社までありませんでした。昔あったお店はもうつぶれています。ビーナスラインとの交差近くにある農の駅にはトイレがあるそうで、寄っておけばよかったと後悔。歩く前に宿の人にちゃんと確認することをおすすめです。碓氷峠よりも長くて大変。クマの目撃情報もありました。

下諏訪宿~本山宿 
 下諏訪宿(下諏訪駅)からしばらく中央線にお世話になります。塩尻峠に入ります。峠を越えると塩尻宿に入りますが、塩尻宿から塩尻駅は離れているので、洗馬宿まで歩いたほうが駅に近いです。ただ塩尻駅から中津川駅までの中央線は本数が少ないので、時刻表を確認しながら最寄駅まで歩くのがいいかな。洗馬駅にはトイレがありますが、日出塩駅にはトイレがありませんでした。下諏訪から洗馬まで歩いて電車で戻り塩尻駅近くのホテルに泊まりました。

塩尻峠】 舗装された薄暗い急な坂道が続きます。冬は凍結するそうです。車はほとんど通りません。晴れていれば峠の上の展望台からは絶景が見えるはず。
 
木曽路 (贄川宿~落合宿)』

贄川宿奈良井宿
 本山宿を越えると両脇に山が迫ってきて山の中に入っていくような感じがします。「是より南 木曽路」の碑から横断歩道のない国道を横切りさっそく山道に入りますが、すぐに国道に出ます。山道は少なくて、ほとんど舗装された歩道を歩いていきます。「道の駅木曽ならかわ」からは旧道歩きらしくなります。途中にコンビニとかはなく、トイレはJRと道の駅にあるくらいです。昔の街並みが残る素敵な宿場町 奈良井宿で一泊。

鳥居峠 とても気持ちのいいハイキングコースです。整備されているので安心して歩けます。峠の茶屋跡には休憩所があります。その先、御嶽神社までの旧道は通れないので明治に開かれた道を歩きます。御嶽山が見えるハイキングに一押しの峠道です。

藪原宿三留野宿
 鳥居峠を越え藪原宿を過ぎると宮ノ越まではしばらく国道沿いの道。藪原宿木曽川最上流の宿場。この先木曽川と一緒に旅をしていきます。木曽義仲ゆかりの宮ノ越宿を過ぎた原野駅近くが中山道中間地点。木曽駒ケ岳がとてもきれいです。
 昔の街並みが残る福島宿からは坂が増えてきます。上松宿までの旧道は通れなくなっているところが多いので現地の案内板に従って迂回します。寝覚めの床は、中山道から急坂を下って見学して急坂を戻るので、体力と時間のない人は寄らない方が賢明かも。私は寝覚めの床近くのホテルで一泊。この先は、国道と旧道を行ったり来たりしながら水舟の須原宿を過ぎると懸造りの岩出観音。国道に合流すると「道の駅大桑」があります。旧道に入り野尻宿を過ぎた先も道標に従って歩きました。南寝覚めの先で国道に合流します。しばらく国道を歩き横断歩道のない道を横切り三留野宿へと入ります。今回は南木曽駅で終了。塩尻経由の中央線で戻ったけど、本数が少ないので、この電車を逃したら名古屋経由で戻る予定でした。奈良井から木曽福島までは新宿からバスもでていて、電車と時間もあまり変わらず安く移動できます。

妻籠宿~落合宿
 南木曽駅から妻籠宿へ向かいます。舗装された急坂が続きます。妻籠宿は日本で最初に江戸時代の宿場町の保存と復元を行った場所。風情ある町並みが続きます。鄙びた風情が素敵な大妻籠を過ぎると馬籠峠に入ります。峠を抜けた馬籠宿は坂の町。坂の上から下に向かって町が続きます。落合の石畳手前に「是より北 木曽路」の碑。木曽路も終わりです。十曲峠を越えて落合宿に入ります。大雨だったけど、外国人もたくさん歩いていました。歩いている人に限ったら日本人よりも多いかも。馬籠から便利な中津川のホテルに泊まりました。

【馬籠峠】 人気のハイキングコースです。妻籠宿と馬籠宿を見てハイキングするだけでも江戸時代に思いをはせることができます。

美濃路 (中津川宿~関ヶ原宿)』
・中津川宿~大井宿

 馬籠峠を越えたらもう平坦になるかと思ったら大間違い。中津川宿までは坂を上ったり下りたり。山道は無いけど、何となくもう坂がないと思っていたので結構疲れました。

・大井宿~御嶽宿
 大井宿過ぎると御嶽宿まで約40キロの峠道が続きます。十三峠です。大湫宿を過ぎ、細久手宿の大黒屋で一泊して御嵩宿に抜けるのが一般的なようです。私は「中山道ぎふ17宿歩き旅」というプログラムを見つけて大湫から御嶽まで参加したので、初日は大井宿(恵那駅)から大湫宿まで歩いて釜戸駅に抜けました。朝一番の新幹線に乗り恵那駅に9時ごろ到着。十三峠を歩いて大湫宿には1時頃到着。大湫から細久手までは2時間もかからないので、細久手で一泊するのはちょうどよさそうです。竜吟滝ハイキングコースを歩いて釜戸駅に抜けましたが、とにかく急坂です。釜戸駅から大湫まであの坂を上るのは大変だろうな。翌日はイベント参加のバスで瑞浪駅から大湫宿に行き御嶽宿(御嵩駅)まで歩きました。

【十三峠】 峠が続く十三峠。石畳の風情ある道も沢山あります。といっても舗装された道の方が多いです。この区間は交通網がなく大変だと聞いていましたが、いろんなイベントもあるので上手く使うといいかも。十三峠は道標もあり道迷いの心配はなさそうです。所々にトイレもあります。コンビニ等はないので飲食物の途中補給はできません。イベントは人が多かったけど、初日はほとんど人に会わなかったので、普段は人気のない寂しい道なのかな。クマ注意の看板もあり。とはいえ峠の間には民家もあるし、碓氷峠和田峠のような山道ではないので心配し過ぎることはないと思います。

御嶽宿加納宿
 十三峠を越えればもう大きな峠はありません。しばらく平坦な道が続きます。伏見宿を過ぎれば太田の渡し。太田宿からうとう峠の入口までは木曽川を眺めながら堤防上を歩きます。堤防から国道に下りるときは信号を確認して下りないと国道が渡れないので注意。うとう峠は大した峠ではありませんが、峠を越えた先にある「日本ラインうぬまの森」の営業日に注意。江戸側から峠に入るには入口はありませんが、京側には出入口があります。定休日と時間外は門が閉まってます。定休日があることを知らなかったのでビックリ。戻りようがないので、柵の脇をすりぬけて外に出ましたが、これは注意ポイントです。鵜沼宿を越えれば、加納宿まで名鉄やJRの駅が近くを通っています。

加納宿~垂井宿
 鵜沼宿から垂井宿までは平坦な道が続きます。加納宿を過ぎると長良川美江寺宿を過ぎると揖斐川と大きな川を越えていきます。赤坂宿と垂井宿の間にある昼飯古墳は寄り道の価値あり。美江寺駅・樽見鉄道(美江寺宿)、東赤坂駅養老鉄道美濃赤坂駅東海道本線(赤坂宿)は本数が少ないので時間を合わせて歩きます。そうそう、中山道なのに東海道線なんですよね。東海道を歩くまでは、東海道線東海道だとばかり思っていました。

・垂井宿~今須宿
 垂井宿を過ぎるいよいよ関ヶ原。でも古戦場を一緒にまわろうとすると広大で大変。道の近くにあるところを少し見たくらいかな。不破の関をこえると起伏のある道になります。今須峠を越え国道に出るところは、またしても横断歩道がない車に注意の横断です。線路沿いに今須宿に入ります。今須宿には案内所らしきところはありませんでした。垂井を過ぎると関ヶ原駅の辺りをのぞいてお店がありません。

『近江路 (柏原宿~草津宿三条大橋)』
・柏原宿~醒井宿

 今須宿を越えると、寝物語の里があります。ここが美濃と近江の境です。柏原宿には歴史館があり食事もできます。鶯が淵からは京の空が見えてきて、旅もそろそろ終盤。醒井宿は水のきれいな宿場町で、観光地になっています。

醒井宿~鳥居本宿
 醒井宿を過ぎると鳥居本宿まで交通の便がありません。店もトイレもほぼありません。番場宿は交通の便がありません。最後の峠、琵琶湖を望む摺針峠を越えれば鳥居本宿です。

鳥居本宿~草津宿
 鳥居本宿から武佐宿までは近江鉄道、守山宿から草津まではJRを利用します。愛知川宿から武佐宿までは少し距離があります。近江商人の町です。中山道沿いにも豪商屋敷は残っていますが、街道から離れた五箇荘近江商人の街並みが残っているそうです。寄り損ねました。近江路は昔ながらの道が生活道路になっているので、車が多いのに歩道がない通りが多くて、歩くのに気を遣います。草津宿東海道と合流です。草津から先は東海道で歩いたので今回はここで終了。

「お世話になった ガイドブック」
・「ちゃんと歩ける中山道」ナビとしてよく出来たガイドブックです。
・下諏訪から木曽までは塩尻市観光協会と木曽観光連盟が「中山道を歩く」いう地図を発行しています。トイレの位置や、危ないところの迂回路も示されていてとても便利でした。岐阜では、美濃中山道連合の「岐阜県十七宿散策ガイド」や各案内所で地図を配っていてこちらも名所やトイレの位置が書かれていて参考になりました。近江路では歴史街道推進協議会事務局の「近江路中山道」に名所やトイレの情報が載っています。
道に迷いそうになったら、東海道の時は持っていなかったスマホという心強い味方もいて、今回は道に迷うこともなく歩けました。でも最新情報の下調べはしておきましたよ。

「行程」
2016
*1日目(5/21 土) 日本橋~1.板橋宿~(戸田公園前)
*2日目(5/28 土) (戸田公園前)~2.蕨宿~3.浦和宿~4.大宮宿~5.上尾宿(上尾駅
*3日目(6.11 土) (上尾駅)5.上尾宿~6.桶川宿~(北本駅
*4日目(6/26 日) (北本駅)~7.鴻巣宿~8.熊谷宿(熊谷駅)
*5日目(7/16 土) (熊谷駅)8.熊谷宿~9.深谷宿~10.本庄宿~11.新町宿(新町駅
*6日目(9.11 日) (新町駅)~12.倉賀野宿~13.高崎宿~14.板鼻宿~(安中駅
*7日目(9/25 日) (安中駅)~15.安中宿~16.松井田宿~(横川駅)
*8日目(10/2 日) (横川駅)~17.坂本宿~18.軽井沢宿~19.沓掛宿~(中軽井沢駅
*9日目(10/14 金) (中軽井沢駅)~20.追分宿~21.小田井宿~22.岩村田宿~23.塩名田宿~24.八幡宿(八幡バス停→佐久平泊)
*10日目(10/15 土) (八幡バス停)24.八幡宿~25.望月宿~26.芦田宿~17.長久保宿長久保BT→上田駅
*11日目(10/22 土) 27.長久保宿~28.和田宿(男女倉口バス停→長和町泊)
*12日目(10/23 日) (男女倉口バス停)~29.下諏訪宿下諏訪駅
2017
*13日目(5/12 金) 29.下諏訪宿下諏訪駅)~30.塩尻宿~31.洗馬宿(洗馬駅
*14日目(5/13 土) 31.洗馬宿(洗馬駅)~32.本山宿~33.贄川宿~34.奈良井宿(奈良井泊)
*15日目(5/14 日) 34.奈良井宿~35.藪原宿~36.宮ノ越宿~(原野駅
*16日目(6/16 金) (道の駅 日義木曽駒高原)~37.福島宿~38.上松宿~(寝覚めの床泊)
*17日目(6/17 土) (寝覚めの床)~39.須原宿~40.野尻宿~41.三留野宿~(南木曽駅
*18日目(8/25 金) (南木曽駅)~42.妻籠宿~43.馬籠宿→(中津川泊)
*19日目(8/26 土) 43.馬籠宿~44.落合宿~45.中津川宿~46.大井宿(恵那駅)
20日目(11/3 金) 46.大井宿(恵那駅)~47.大湫宿~(釜戸駅
*21日目(11/4 土) 47.大湫宿~48.細久手宿~49.御嵩宿(御嵩駅)
2018
*22日目(5/1 火) (御嵩駅)~50・伏見宿~51.太田宿~(苧ヶ瀬駅)
*23日目(5/3 水) (苧ヶ瀬駅)~52.鵜沼宿~53.加納宿~54.河渡宿~(美江寺駅)
*24日目(5/4 木) 55.美江寺宿(美江寺駅)~56.赤坂宿~57.垂井宿(垂井駅)
*25日目(9/15 土) 57.垂井宿(垂井駅)~58.関ヶ原宿~59.今須宿~60.柏原宿~61.醒井宿(醒井駅)
*26日目(9/16 日) 61.醒井宿(醒井駅)~62.番場宿~63.鳥居本宿~64.高宮宿
*27日目(12/8 土)64.高宮宿(高宮駅)~65.愛知川宿~66.武佐宿(武佐駅
*28日目(12/9 日)(武佐駅)~67.守山宿~68.草津宿