マダオなWALKING′!

まるでダメなオバサンによる まったりダラダラお気楽旅

お伊勢参り       2018.10.13(土)- 10.15(月)

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伊勢神宮(外宮)
伊勢神宮の正式名称は「神宮」。神宮は、皇大神宮(内宮)・豊受大神宮(外宮)の両正宮をはじめ14の別宮と109の摂社・末社・所管社、合わせて125社の総称です。外宮の御祭神・豊受大御神天照大御神の御饌都神で食物の神様として、衣食住、産業の神様として崇敬を集めています。

 先日多賀大社に行ってきたからというわけでもありませんが、伊勢に行ったことがないという母とお伊勢参りに行ってきました。

☆1日目 (10/13・土)
JR二見浦駅 → 賓日館 → 二見ヶ浦二見興玉神社 → 二見浦駅=JR=伊勢市駅 → 外宮 (伊勢市泊)

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扇屋
名古屋で新幹線から近鉄特急に乗り換え、伊勢市駅でJRに乗り換えて二見浦駅までやってきました。まずは腹ごしらえ。駅前にある古民家のレストランでいただきます。

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二見浦に向かう昔からの街道沿いにはたくさんの素敵な建物が残っています。


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賓日館(国指定重要文化財
明治20年(1887) 伊勢神宮に参拝する賓客の休憩・宿泊施設として建設され、大正天皇や皇族、各界要人が数多く宿泊しました。明治44年(1911)に隣接する二見館に払い下げられ二見館別館として平成11年(1999)まで営業していましたが、二見館の休業後、平成15年(2003)に二見町に寄贈されました。明治末期から大正初期、昭和初期の大増改築を重ねています。

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賓日館(内部)
贅を凝らした細工があちこちに。とても素敵な建物でした。これは必見です。

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夫婦石・二見興玉神社
太く堅く結ばれて、仲睦まじく寄り添った姿は、夫婦円満・縁結びの象徴です。5月から7月ごろには夫婦岩の間から日の出を見ることができるそうです。二見は伊勢神宮を控えた人々が汐水を浴び心身を清めたところでした。しっかり参拝をして神宮に向かいましょう。

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二見カエル
二見の町にはあちこちにカエルがいます。二見興玉神社の御祭神 猿田彦大神のお使いとされる二見カエル(無事にカエル、お金がカエル)です。

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注連縄
そして気になったのがあちこちに飾ってある注連縄。「蘇民将来子孫家門」と書かれています。お正月でもないのにと不思議に思って調べてみると、伊勢では一年中飾る風習があるそうで、こんなお話が伝えられています。
須佐之男命がこの地を通った時、暴風雨に遭って、一夜の宿を富める巨旦将来に頼んだが、断られた。そこで、その兄の蘇民将来の家に行った。蘇民は貧しかったが、情け深い人なので、須佐之男命を暖かく迎えた。命は喜び、そのお礼に「悪病が襲うから、家の周りを茅垣で囲うように」と教えた。翌朝村人はみな死んでいた。命は立ち去る時、「悪疫が流行したら蘇民将来子孫家門と書いて門口にはるとよい」と言い残した。以後この地方では、正月に門口に「蘇民将来子孫家門」の木札を注連縄で飾り、厄除けとするようになった。」(伊勢志摩きらり千選より) 神様なんだからみんな助けてあげてもいいのになぁとも思うのです。

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豊受大神宮 外宮
「お伊勢参りは外宮から」
うまいキャッチコピーですね。伊勢に来たのは三回目ですが、外宮は初めて。外宮がこんなに注目されるようになったのは最近のことじゃないかしら。もちろん江戸時代は当たり前だったのだろうけど。私が若いころは若者はあまり神社仏閣を訪れてなかったような気がする。御朱印ブームもなかったし。なんだろうね。伊勢市駅から外宮までは約400mのおしゃれな参道が続いています。橋を渡ると外宮に入ります。せんぐう館は去年の台風被害による修理のため長期休館中でした。

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伊勢神泉
本日のお宿は伊勢市駅近くにあるホテル。親孝行を口実にちょっと贅沢。お部屋もきれいで、お食事がとても美味しかったです。

☆2日目 (10/14・日)
伊勢市宇治山田駅猿田彦神社 → お祓い横丁 → おかげ横丁 → 内宮 = 朝熊山 金剛證寺 = 賢島(泊)

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近鉄宇治山田駅
1931年 参宮急行電鉄線(現 近鉄大阪線・山田線)の駅として開業した昭和レトロな駅舎です。登録有形文化財に指定されています。駅舎を見るために来たわけではなくレンタカーを借りに来ました。伊勢市駅宇治山田駅は歩いても10分くらい。伊勢市駅のレンタカーは駅の反対側。駅は通り抜け不可なので宇治山田駅前でレンタカーを借りてもそんなに変わらないのです。

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猿田彦神社
主神の猿田彦大神は、ものごとの最初に現れ、万事最も善い方へ“おみちび き”になる大神です。方位除、災難除け、開運、事業発展、五穀豊穣、大量満足など みちひらきの御神徳で知られています。八方除けの八角形が鳥居や鰹木などいたるところに使われています。そういえばここにはカエルがいないんだね。二見興玉神社の御祭神も猿田彦大神でカエルが道案内したとかいう話が有ったったけど、ここでは違うのかなぁ。こんなに近くになのに不思議です。

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祭主職舎(旧慶光院)
おはらい町を抜けて内宮へ行く途中、とても重厚な門が目を引きます。慶光院は、室町時代の創建とされる尼寺で、寺領300石を有し朝廷や幕府と密接な関係を保っていましたが、明治維新後の廃仏毀釈に余もない廃寺となりました。その後、伊勢神宮が取得して神宮祭主職舎となっています。普段は非公開です。この日は要人?が利用されるようで警備が厳しかったです。

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おはらい町
おはらい町を抜けて内宮へ向かいます。本当は内宮近くの駐車場に停めようと思っていたけど満車だったので、猿田彦神社近くの駐車場になりました。おかげで猿田彦神社にもお参りできたし、風情ある通りを抜けていくので駐車場の遠さは気になりませんでした。

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皇大神宮(内宮)
内宮に祀られている天照大神は、あらゆる生命をはぐくむ女神様。皇室の御祖神で、約二千年前の垂仁天皇の時代、伊勢の地にお鎮座されました。すごく沢山の人が訪れています。

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赤福
お詣りを済ませて一服。赤福は出来立てに限ります。お茶をしていたらホテルから電話。忘れ物をしていました。のんびりおはらい町、おかげ横丁を散策するはずがホテルにトンボ帰りです。忘れ物をピックアップして伊勢志摩スカイラインに入ります。

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朝熊岳金剛證寺
「お伊勢参らば朝熊をかけよ 朝熊かけねば片参り」と詠われた伊勢神宮の鬼門を守る名刹です。
欽明天皇の頃、暁台上人によって開かれ、平安時代には弘法大師によって堂宇が建立され隆盛を極めていました。本堂は慶長14年(1609) 姫路城主池田輝政公の寄進により再建されたものです。現在は臨済宗南禅寺派の特例地となっています。スカイラインの山頂近くにありますが、朝熊駅から朝熊山展望台まで2時間ほどで登れるそうです。古い道標も残っていて楽しそうな道です。今度は歩いてきたいなぁ。

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奥の院
極楽門をくぐると一気に空気が変わります。奥の院に通じる参道には、伊勢志摩をはじめ全国から約一万本の供養塔卒塔婆が建立されています。

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朝熊山(あさまやま)
標高555m。伊勢志摩国立公園の最高峰です。気持のいい眺めです。空気が澄んでいれば富士山も見えるそうです。富士山までの直線距離は約200km。大正初期、真珠王御木本幸吉が駕籠で朝熊山に登り美しい景色に感動して建てた碑もあります。朝熊で「あさま」は読めないなぁ。

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こちらは展望は、熊野山地とかかなぁ

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伊勢うどん
山頂の茶屋で少し遅いお昼ご飯。伊勢うどんの“焼うどん”をいただきました。初めて食べたけど、こっちのほうが好きだなぁ

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賢島エスパーニャクルーズ エスぺランサ
宿泊予定の賢島までレンタカーで移動して、ホテルにチェックインをして英虞湾のサンセットクルーズに出発

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サンセット
ちょっと雲がかかってしまったけど、とても素敵な夕日を見ることができました。クルーズは最高です。

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ミキモト真珠養殖場多徳島
 真珠王と呼ばれた御木本幸吉が、明治期に初めて真珠養殖に成功した場所として知られる神明浦の島。そして海に浮かんでいるのは真珠養殖用のいかだやブイ。たくさんあるように見えるけど、最盛期の二割ほどに減ってしまったそう。なかなか厳しい現状です。

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賢島宝生苑
本日のお宿は、賢島で一番大きな宿泊施設。お食事も温泉も満足です。

☆3日目 (10/15・月)
賢島 = 横山展望台 = 鳥羽展望台 = 鳥羽水族館鳥羽駅

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横山展望台
朝から雨です。ちょっと迷ったのですが、気になっていた横山展望台まで行ってみました。英虞湾がきれいに見えるはずですが、展望は残念な感じ。今年の夏にオープンしたばかりのカフェテラスもあります。

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鳥羽展望台
こちらも雨です。海抜162mの展望台からは、晴れていれば富士山も見えるはず。

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鳥羽水族館
雨なので真珠湾クルーズの予定を水族館に変更。館内で軽く食事を済ませて見学。久しぶりの鳥羽水族館ジュゴンは一頭になっちゃたのね。そしてカメと泳ぐジュゴンがとても印象深かったのだけど、カメがジュゴンを噛むようになってしまって、カメは水槽から追い出されてしまったそうです。最近はいろいろと賛否のある水族館ですが、野生の生物はなかなか見ることができないから、大きさや鳴き声、においなど実際に感じることのできる場所があるというのは素敵なことです。何時間見ていても飽きないもの。地球上にはいろんな生物がいるっていうことを知るのはとても楽しい。簡単に地球の環境を壊すことができる力を持った人類は、多様性を守る義務があると思っています。

☆おまけ
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猪目
賓日館で「ハートを見つけるといいことがあるかも」と書いてあったので見つけて喜んでいたら、家族がこれはハートじゃないんだよ。って教えてくれました。日本古来からの文様で「猪目」といいます。獣の眼力は魔除け・厄除けを意味するとされ、さらにイノシシは水を守護する獣ということで火伏の意味も込めてイノシシの目が使われるようになったそうです。来年は亥年。すっかり害獣扱いされてしまっているイノシシですが、昔は違ったんですね。最近の写真をみなおしたら、彦根城多賀大社にもありました。ハート型の猪目を見つける楽しみが増えました。(写真上:賓日館 写真下:彦根城多賀大社

 次に伊勢神宮に来るなら伊勢街道を歩いてと思っていましたが、高齢の母を歩かせるわけにはいかないので、電車と車でまわってきました。欲張ったつもりはなかったけど、母には少しきつかったみたいで、疲れたといわれてちょっと反省。初日の二見がいっぱい歩きすぎたようです。外宮や内宮も広くてお参りするだけでも高齢の母には大変みたい。でも喜んでもらえたから良しとしよう。宿も普段は安いビジネスホテルばかりに泊まっていたので、ちょっと贅沢気分に浸れました。たまにはいいものです。伊勢には何回か来ているけど、いっぱい発見がありました。それにしても人が多いですね。日本一のパワースポットといわれても人が多すぎてあまり感じられませんでした。朝早くとかもっと人が少ない時に来ないとパワーが分散されてしまうのかもしれないですね。今度は歩いてお伊勢参りにきたいと思います。そして、まだまだ人気で指定が取れなかった近鉄特急しまかぜにも乗りたいな。