マダオなWALKING′!

まるでダメなオバサンによる まったりダラダラお気楽旅

富士山 一合目から五合目   2017.7.22(土)

イメージ 1
馬返
ここから先は道が険しくなって馬を引くことができず、ここで馬を返したことから「馬返」の名がつきました。馬を下りた人々はここの茶屋で休憩し、道中の身支度を調えました。鳥居の下では正座し、富士山頂を拝んでいたようです。 富士山は麓から頂上までの間が三区分され、それぞれ草山・木山・焼山と呼ばれていましたが、馬返は草山と木山の境にあたり、富士山の信仰領域の基点となる場所でした。 (「馬返」案内板より)


中の茶屋(1090m) →大石茶屋跡 → (1290m) → 馬返(1440m) → 一合目(1520m) → 二合目(1700m) → 三合目(1840m) → 四合目(2010m) → 御座石 → 中宮 → 佐藤小屋(2230m) → 五合目(2305m)  歩行約8km



 一度登ってみたいと思っていた一合目からの富士山。さすがに山頂まではちょっと体力的につらそうなので、日帰りで五合目まで行くツアーに参加してきました。空梅雨で真夏のような梅雨が明けたはずなのに、梅雨に戻ったような微妙な天気予報がちょっと心配な蒸し暑い横浜をバスで出発です。


イメージ 2
富士山世界遺産センター
バスは渋滞を避けながら、東名、東富士五湖道路を通って最後のトイレ休憩はここ、富士山世界遺産センター。富士山に関するいろいろな展示をしています。が、今回はトイレ休憩とお弁当の積み込みのみ。前は北口富士浅間神社に寄っていたんだって。お参りしてから登りたかったかなぁ。


イメージ 3
中の茶屋
登山道最初の茶屋。浅間神社の登山門から馬返までの中間地点にあたり、中の茶屋と呼ばれました。この先、馬返まで車は入れますがバスはここまで。準備体操をしてスタートです。


イメージ 4
馬返までは舗装された道を歩いていきます。車も通るので注意が必要です。


イメージ 5
大石茶屋跡
大石茶屋の前はレンゲツツジの群生地になっています。とてもきれいだそう。


イメージ 6
馬返
駐車場は満車でした。夏の時期だけ開いているという明大山荘の前ではつめたいお茶のおもてなし。駐車場に仮設トイレがあります。


イメージ 7
馬返の鳥居の脇の狛猿?さんは登山の無事を祈ってくれているよう。


イメージ 8
土道を登っていきます。道の所々に石が敷き詰められた桝がつくられています。これは雪解水や雨から削られてしまう道を守るためのもの。


イメージ 9
一合目(1520m) 鈴原天照大神


イメージ 10
ところどころに石畳の道


イメージ 11
二合目 (1700m) 冨士御室浅間神社
二合目にあるは崩れて立入禁止になっていました。文武三年(699)創建の富士山最古の神社として伝えられています。こちらが本宮ですが、本殿は河口湖畔にある里宮境内に移築されています。


イメージ 12
三合目 (1840m) 見晴茶屋
今は廃屋が残るのみです。早朝、麓から登ってきた人が昼食をとることが多かったので、中食堂とも呼ばれていたそうです。


イメージ 13
ここからの眺めがよかったので、見晴茶屋と呼ばれていました。手前の木は少し切ってありますが、奥の木は伸びているし、お天気も曇ってきて今日はちょっと残念な眺め。


イメージ 14
四合目に向かう道は、土の道からだんだん岩が多い道へと変わっていきます。


イメージ 15
四合目 (2010m) 大黒天
ここに建っていた茶屋で大黒天を祀っていたことから、大黒小屋と呼ばれていました。


イメージ 16
いつの間にかまわりの植生も変わっていました。


イメージ 17
御座石 (四合五勺)
神が依り付くとされる岩があり、信仰の対象となっていました。「日本橋」と刻まれた岩もあります。


イメージ 18
ここから先の一帯は、中宮、天地の境と呼ばれる領域で、木山と焼山の境界にあたります。江戸時代までは中宮社がありました。


イメージ 19
岩の道が続きます。


イメージ 20
五合目 たばこ屋
このあたり、今は廃屋が残るばかりですが、昔は数軒の山小屋がありました。


イメージ 21
きれいなシャクナゲがまだ咲いていす。写真は撮り損ねちゃったけどオダマキも可憐に咲いていました。


イメージ 22
五合目 佐藤小屋
舗装された林道を横切り山道を少し上ると佐藤小屋に着きます。100年以上の歴史がある山小屋で冬期も営業しています。


イメージ 23
佐藤小屋の前からの見晴らしはとても素晴らしいというのですが・・・・


イメージ 24
富士スバルライン五合目に向かいます。道はすっかり様変わり。焼山です。火山灰の道を歩いていきます。


イメージ 25
富士スバルライン五合目から来た道と合流しました。ここから一気に人の数が増えます。この道をスバルライン五合目に向かって歩いていると富士山頂に登って下りてきた人みたい。


イメージ 26
先ほどより少し雲が晴れてきましたが・・・


イメージ 27
富士スバルライン五合目 (2304m)
本日のゴール、富士スバルライン五合目に到着です。山頂は雲の中で見えません。ちょっと残念。それにしてもすごく沢山の人です。海外からの観光客もいっぱいです。


 10時過ぎに中の茶屋を出発して富士スバルライン五合目に15時頃に到着。約5時間かけてゆっくりと登ってきました。全然疲れなかったし翌日以降に足が痛くなることもなかったので、このくらいのペースで登ってくれば、途中で一泊して山頂まで行かれるんじゃないのかと思ったくらい。なんて、呑気なことを考えているオバサンの脇を今日は沢山のランナーが追い越していきました。そう、歩いた日の翌週(7/28)には富士登山競走が行われたのでした。気になって結果をのぞいてみたら、なんと優勝者は富士吉田市役所から富士山頂まで、2時間3134秒で駆け抜けたそう。山頂コースに参加するためには、まず五合目コースで2時間20(2017)のタイムを出して翌年以降の参加を目指すとか。とても無理だわ~
夏は富士山駅から馬返までバスが出ているので、バスで馬返までいって五合目からバスで戻ってくる日帰りハイキングはとってもおすすめだと思いました。歴史を感じながら樹林帯の中を気持ちよく歩けます。この時期なら危ないところもないし、それなりに人も歩いているのでツアーで行くよりも個人で行ったほうがのんびりできそう。ただ途中に売店はないし、トイレも限られているので準備だけは万端に。
 今日は雨に降られることはなく歩けたのですが、バスで河口湖ICまで下りてくると路面は雨に濡れていました。雲の下では雨が降ってたのね。帰りは中央道経由で帰宅。笹子トンネル付近で事故があったそうで中央道はガラガラ。予定よりも一時間以上早く帰ることができました。