マダオなWALKING′!

まるでダメなオバサンによる まったりダラダラお気楽旅

【中山道 15日目】 34.奈良井宿 → 35.藪原宿 → 36.宮ノ越宿    2017.5.14 (日)

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御嶽山3067m
御嶽神社(御嶽遥拝所)から見た御嶽山。古くから山岳信仰の山として庶民の信仰を集めた霊山です。中央線が開通するまでは現在は百名山の一つとして大勢の登山者が訪れています。ロープウェイで7合目まで手軽に登ることができます。20149月の噴火後、噴火口付近では入山規制が行われています。
 
 
34.奈良井宿 鳥居峠35.藪原宿36.宮ノ越宿 原野駅  約15,5km
 
 
前日の雨も上がって、今日はいいお天気になりました。これで安心して峠越えができそうです。


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朝早くに奈良井宿をお散歩。
標高940m近い奈良井宿の朝はヒンヤリ。人通りの少ない街並みを歩いていると時代をタイムスリップ。


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伊勢屋
お世話になった伊勢屋さん。朝ごはんもおいしくて、とっても気持ちのいいお宿でした。


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高札場
復元された高札場が奈良井宿の町並みの一番南になります。


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鎮神社
奈良井宿の南端に建つ神社で峠越えの安全祈願


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鳥居峠 入口
ここから峠道が始まります。


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あちこちに「熊出没注意」の看板。
熊鈴を忘れてしまったので、おしゃべりしながら登りましょう。


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とあるので、道を外れて登ってみました。どこが駒ケ岳なんだろう。木が邪魔でよくわかりませんでした。


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中の茶屋・葬沢
よく整備された峠道で所々に休憩所があります。のどかな風景ですが、戦国時代には、木曽義昌武田勝頼鳥居峠の戦いで敗れた死者をこの谷に葬ったといわれています。


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気持のいい峠道ハイキング。桜がまだ咲いていました。


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鳥居峠一里塚
日本橋より六十五里目


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鳥居峠 峠の茶屋
休憩所にはトイレと美味しいお水があります。


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峠の茶屋からの眺め
眼下に奈良井宿の町並み、遠くには雲海も見えます。なんて気持ちのいい眺め。標高1197m鳥居峠は、木曽川奈良井川分水嶺木曽川は伊勢湾へ、奈良井川信濃川になって日本海に注ぎます。


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御嶽講 明覚霊神碑
休憩所から明覚霊神碑へ続く道を上ります。中山道明治天皇駐蹕所碑を経て先に続いていましたが、その道は通れません。今の中山道はここで舗装された林道に下りて分岐までもどり、標識に従って土道に入ります。ここはちょっと分かりづらいかも。


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こちらが現在の中山道入口。
左上に見える道から下りてきました。峠の茶屋から林道をそのまま進んだほうが、わかりやすくていいかも。入口にはクマよけの鈴があります。歩道に出るのはまれですが、念には念を!


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子産の栃
クマ鈴から歩くとすぐに、天然記念物尾トチノキの群生地があります。子産の栃は、根元の空洞に捨てられた赤子を子宝に恵まれない村人が育てて幸せになったと伝えれています。


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江戸方面から来た旅人が初めて御嶽山(3067m)を見て拝む事が出来る場所に建てられました。鳥居があることから鳥居峠と名付けられたそう。境内には御嶽講の人々が建てた霊神碑や神像が立ち並んでいます。


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御嶽神社から下ったところで道が三方向に分かれますが、最後は同じ道に合流します。中山道は一番左の道。中央は芭蕉の句碑がある丸山公園を通る道。一番右の森林測候所跡を通る道にはトイレと休憩所があります。私たちは丸山公園を抜けていきました。戦国時代にはここに砦が築かれていたそうで、いわれると何となくそんな感じがします。


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クマ鈴のある林道の分岐まで下りてきました。この先中山道は石畳の道になります。


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石畳の道が終わり林道に合流。
カラマツ林の中を歩いていきます。登りに比べて下りはあっという間。カラマツ林を抜けると峠道はもう終わりです。


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峠をこえても水場があります。
峠を越える旅人が喉を潤したもので今も飲み水として使用されています。


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尾張藩鷹匠役所跡
坂を下りたところが飛騨街道分岐点。旧道はここで跨線橋を渡らなければならなかったのですが、前方から中山道を歩いている団体さんが来たので、そのまま彼らの歩いてきたJRのガードをくぐって藪原宿へ入ってしまいました。


35.藪原宿
 難所鳥居峠と飛騨街道追分を控え、名産「お六櫛」の生産地として、賑わいました。明治十七年(1884)の大火で宿並の大半が焼失してしまいました。中山道宿村大概帳(天保十四年・1843)によれば、宿内家数は266軒、うち本陣1脇本陣1、旅籠10軒。宿内人口は1493(706、女787)


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案内板はガード下を行けといってます。
途中から宿に入ってしまったので、本陣跡とか見忘れてました。


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藪原宿にぎわい広場 笑ん館
街道に面したトイレはとてもきれい。行ってないけどたぶん駅よりきれいだと思う。すぐ脇にある笑ん館では、焼き立てパンを売っていて、食べることもできます。今日のお昼はここでいただきました。


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お六櫛問屋


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高札場跡
ここが藪原宿の京(西)


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藪原一里塚
D51の脇にある一里塚は、江戸から六十六里目


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藪原駅の先で国道に合流すると、脇に川が流れています。木曽川です。奈良井宿まで流れていた奈良井川は流れをさかのぼって歩いてきましたが、木曽川は進行方向へと流れています。そう、鳥居峠分水嶺です。奈良井川梓川犀川千曲川信濃川となって日本海へ、木曽川は伊勢湾へと流れていきます。なんだか不思議です。


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ガイドブックでは国道を渡って旧道に入れといっています。写真では一台しか写っていませんが、実は交通量は結構多いです。ガードレールに切れ目もないし、国道わきには壁画もあるので、今回は国道を進みます。


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こちらが中山道を描いた壁画。
大きくてうまく一枚に収まりません。御嶽山を眺めながら鳥居峠を越える旅人が描かれています。


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吉田洞門
中山道は洞門上の高巻きの道を通っていました。和宮様の行列が続くのを川向こうの村人は戸の隙間や障子の穴から見ていたそうです。


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木曽路はまだ春色


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山吹トンネルの手前でガードレールの切れ目から国道を渡り旧道へ入ります。ハイキング案内の紙もはってあったし、迷わずに進んだのですが、すごく荒れた道。国道の合流地点まで来たら、ゲートがあって、「落石崩壊等危険なため立入禁止」の看板が!入っちゃいけなかったんだね。江戸からの入口には立入禁止の案内なかったし、ハイキング案内がはがし忘れてたんだもの。でも確かに危ない感じはしたので、歩道のあるトンネルを歩いたほうがよさそうです。そして合流地点の神谷入口交差点にはコンビニがあります。ここでトイレを借りたり、飲み物を買ってちょっと休憩。



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巴渕
国道から分かれて旧道へ入ります。巴御前はこの淵に住む龍神の化身だったとか。


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徳音寺集落を抜けた先にも春色の景色



36.宮ノ越宿
 慶長六年(1601)に街道整備を命じた際に藪原宿と福島宿の間が遠距離のため新設されました。大火が多く宿並は焼失してしまいました。この辺りは木曽路にしては平坦で農地が広がっています。中山道宿村大概帳(天保十四年・1843)によれば、宿内家数は137軒、うち本陣1脇本陣1、旅籠21軒。宿内人口は585(299、女286)


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この橋を渡った先は義仲館。木曽義仲の生涯を絵画や人形を使って紹介しています。今回は寄らずに先を急ぎます。


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本陣
本陣が復元修理されて平成28年(20164月に開館となりました。大火で大半が焼失しましたが、客室部が残り本陣家族が居住していたため保存されました。江戸末とはいえ本陣建物が残っているのは、木曽路の中ではここだけとのことで、とてもきれいに整備されています。有料でもいいくらい。資料室やトイレもあります。


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旧旅籠田中屋
明治の大火後の再建。無料で見学もできます。この日は子供向けのイベントをしていて、風船に楽しそうに絵をかいていました。町の人たちの憩いの場として利用されていているのはいいですね。


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宮ノ越一里塚
日本橋より六十八里目


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原野駅前バス停
バス停の角を曲がると原野駅です。時刻は1515分過ぎ。原野駅1541分発の塩尻行きの中央線に乗らないと、横浜に帰るのが深夜になってしまいます。木曽福島駅まで歩くと特急があるのだけど、見どころ沢山の福島宿を抜けないと駅に着かないので、希望の特急に乗るのは難しいかもと、本日は原野から戻ることにしました。


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石仏石塔群


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中山道中間点
発車までちょっと時間があったので、中間点まで足を延ばしてみました。江戸、京双方から六十七里二十八町(266km)。奥には木曽駒ケ岳中央アルプスがきれいに見えます。


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原野駅まで戻ってきました。もちろん無人駅。でもトイレはあります。紙はないけど。


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原野八幡宮
下り線ホームのすぐ脇にあります。


 峠越えの本日は雨も上がって気持ちの良い青空。心配していた鳥居峠は、ハイキングコースとして整備されているので安心して歩けました。とはいえヘビに遭遇したし、クマもいるそうです。週末は歩いている人も多いし、3~4時間で歩ける気持ちのいいハイキングコースです。そして本日は宮ノ越宿の先、原野まで歩いてきました。ここが中山道中間地点。藪原宿を越えると、お世話になっているガイドブック「ちゃんと歩ける中山道六十九次」も、東巻から西巻に入りました。私の持っているのは2014年版なので歩くことのできないところもあったので、歩く直前に最新版を買った方がよさそう。それにしても半分歩いてきたんだねぇ~!なんだかうれしいなぁ。この先も頑張ろう!



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こちらは塩尻駅で食べた鹿肉入りのジビエそば