☆データ☆ (100名城ガイドブックより)
・城地種類 平山城
慶長16年(1611) 藤堂高虎
・主要城主 筒井氏、藤堂氏
(登城日: 2015年10月31日)
標高184mほどの丘に建てられた伊賀上野城は、天正13年(1585) 筒井定次が築いたのに始まりました。慶長16年(1611) 徳川家康の命を受け藤堂高虎が大改修をして石垣や堀を設け、大坂城の豊臣氏に備え、五重の天守も計画されましたが建設中に暴風雨で倒壊。その後豊臣氏が滅んだため築城は中止され未完成のまま伊城代が置かれました。日本有数の高さを誇る高石垣は高虎の築城技術の高さを誇ります。現在の天守は、上野出身の川崎克氏が伊賀の産業陳列館「伊賀文化産業城」と名付けて昭和10年(1935)に完成した桃山形式の木造模擬天守です。
TOKAIウォーク2015
駅から何だか人が多いなぁ~、と思いながら天守前の広場までやってくるとさらに大勢の人。今日はウォーキングイベントが開催されていて、ちょうど受付の時間と重なっていたのでした。ライオンくんや伊賀市マスコットの子ども忍者にん太・しのぶも応援に来ていました。
曲者だ!
天守内部は展示室となっています。
天守閣からの眺め(南)
天守閣からの眺め(東)
天守閣からの眺め(北)
天守閣からの眺め(西)
城代役所跡
高石垣
藤堂高虎と言えば高石垣。日本一の座は大阪城に譲ってしまいましたが、高さ30m、手すりもない石垣の上から覗くこの高さは圧巻です。西側にばかり高い石垣は、徳川方についた藤堂高虎が豊臣方に備えるためのものです。
高石垣
下から眺めても迫力があります。
白鳳門
すごく立派な門ですが、こちらも平成9年(1997)に建てられた模擬門です。
俳聖殿
松尾芭蕉の生誕300年を記念して昭和17年(1942)に建てられたもので、外観は芭蕉の旅姿を表しています。上層の屋根は芭蕉の笠、その下部が顔、下層の屋根は蓑と衣を着た姿で、堂は脚部に、廻廊は杖と脚を表現していています。こちらも川崎克氏が私財を投じて建設しました。
藤堂高虎の高石垣で有名な伊賀上野城。日本一論争では大阪城に負けてしまいましたが、直線的な算木積みの石垣はかっこいい。手すりのない塀の上からの眺めはちょっと怖いけど。足元に注意です。お手入れはあまりされていないのか、石垣には草がたくさん生えていました。堀の外からの眺めは樹木が多すぎてちょっと見えづらい。ビューポイントを造ってくれるといいのになぁ。百名城スタンプは天守閣受付にあります。