山の辺の道を歩いてきました。歩いていると暑いくらいのお天気のいい一日でした。
桜井駅 → 海石榴市跡・仏教伝来の地→金屋の石仏 →平等寺 → 大神神社 → 玄賓庵 → 桧原神社 → 相撲神社 → 景行天皇陵 → 崇神天皇陵 → 青垣トレイルセンター → 長岳寺 → 夜都伎神社 → 石上神社→ 天理駅 約16キロ
桜井駅から出発。近鉄のてくてくまっぷをダウンロードして持っていきましたが、駅にも置いてあります。初めての場所なので観光案内所でちょっと聞いてみると、てくてくまっぷよりも解り易いからと地図をくれました。こちらの地図は歌碑が書いてあるので万葉の歌と歩きたい人にはお勧め。教えてもらった通りに駅前の道をまっすぐ歩いていきます。道標がきちんと整備されているし、歩道には山の辺の道のタイルも埋め込んであるので迷うことなく歩いていけます。
海石榴市
25分程歩いて、山の辺の道の南の起点に到着。七世紀代は藤原京の玄関でもあり、いくつかの古道と大和川水運の港もあり賑わっていました。日本書紀に記された仏教伝来の百済の使節もこの港に上陸、小野妹子が隋の使者を伴って帰国した時にはこの地で盛大に迎えたそうです。
金屋の石仏
平等寺の境内では猫たちがのんびりと毛づくろいにゃ~
久すり道を通り大神神社の摂社、病気平癒の狭井神社へ向かいます。拝殿の左後ろには、神水の井戸・狭井があり、ここから湧き出る水は昔から「薬水」と呼ばれていて、飲めばいろいろな病気が治るといわれています。神水を飲んで、もうひと踏ん張り。
あちこちに道標があるから迷いません。
玄賓庵
桧原神社
大和の青垣
大和は国のまほろば たたなづく青垣 山ごもれる大和し 美わし
ロウバイが見ごろを迎えています。
相撲神社
途中で道を外れて相撲発祥の地と伝えられている相撲神社に行ってみました。
崇神天皇陵(行燈山古墳)
古墳時代前期(4世紀中葉)に築造されたものとしては国内最大の古墳である景行天皇陵(渋谷向山古墳)や、天皇陵としてはもっとも古いものと言われる崇神天皇陵(行燈山古墳)、櫛山古墳など沢山の古墳の脇を歩いていきます。
トレイル青垣
長岳寺の隣にある、山の辺の道や東海自然歩道の魅力を紹介している学習・休憩施設。ここでちょうど半分ほど。買ってきたおにぎりでお昼にしました。
長岳寺
9世紀に淳和天皇の勅願をうけて弘法大師が創建。楼門は日本最古で創建当初の唯一の建物です。中尊の阿弥陀三尊像は玉眼を用いた最古(任平元年/1151)の仏像です。旧地蔵堂の普賢菩薩も素敵でここは拝観してよかったです。花の寺としても有名で参道に続くツツジはとてきれいだそう。そして受付では看板猫が迎えてくれます。
念仏寺
お寺の前にはお墓参りの心得を教えてくれる大きな小僧さん。この先しばらく墓地の中を歩いていきます。
気持ちいい景色を眺めながら、夜都伎神社を過ぎ、途中にある天理農園のカフェでジュースと粟餅で栄養補給したら、最後のひと踏ん張り。この先ちょっと坂が続きます。
永久寺跡
うち山や とざましらずの 花ざかり
お仕事終わった案山子のお姉さんは、のんびりひなたぼっこ。
石上神社
天理教教会本部
大阪に用事があり、大阪から桜井まで電車で移動。大阪と奈良って意外と近いんですね。横浜から見ていたら京都・奈良がセット。京都からいくものだとばかり思っていましたが、大阪からのアクセスの良さにびっくり。
今回は急遽大阪行きが決まったので下調べもそこそこに出かけたのですが、大丈夫。山の辺の道は東海自然歩道とも重なるメジャーなハイキングコースになっています。道標もよく整備されているし、今回の様にお天気の良い週末は歩いている人がいっぱいいるので迷うことはありません。トイレも整備されているし、景色も素敵だし、いろんな道を楽しめる気持ちのいい道でした。桜の季節や紅葉の時期はとても素敵だそう。きっときれいでしょうね。季節を変えて歩くのも楽しそう。でも人はもっと多いかな。静かな道を期待するとちょっと外れかも。
それにしても千年以上の昔からずっとこの道をたくさんの人が歩いているなんて思うと、すごい。私もその一人。なんだかうれしい。奈良へ続く北の道もあるので機会があったらぜひ歩いてみたいです。