マダオなWALKING′!

まるでダメなオバサンによる まったりダラダラお気楽旅

福島 城めぐり その1  白河&二本松     2014.08.13

夏休みを利用して福島の城めぐりをしてきました。と言っても急に思い立って行ってきたのでちょっと準備不足。前日の夜にビジネスホテルを予約。時刻表を調べて青春18きっぷで出かけます。6:59上野発の列車に乗って乗り換えながら10:03白河に到着。渋滞を考えれば鈍行の旅もいいもの。お盆休みとあって18きっぷユーザーもいっぱい。宇都宮から黒磯行きは車両が極端に減るので急がないと座れないかも。また、ここからは本数も少なくなるので注意です。
 
 
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木造の素敵な駅舎です。駅の観光案内所で白河の観光マップをゲット。
 
 
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まずは地下道を抜けて改札口の反対側にある白河小峰城を目指します。現在お城は震災で崩れた石垣の修理中でした。
 
 
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脇本陣柳屋
お城を見学したら駅の反対側へと戻ります。白河は城下町でもあり、奥州街道の宿場町でもありました。街道沿いの建物の間に掲げられた脇本陣柳屋の看板の下をくぐり細い路地に入っていくと、突き当りの奥に蔵があります。この蔵は柳屋旅館で使用されていたもので、明治天皇行在所跡です。戊辰戦争白河口の戦いの際には斉藤一達が宿営した場所でもあります。
 
 
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萩原朔太郎の妻・美津子の生家
実家の酒造業を営みながら詩人としても活躍した大谷忠一郎は朔太郎に師事。忠一郎の妹が美津子になります。
 
 
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亀岳山長寿院
戊辰戦争白河口の戦いで西軍として戦った戦死者のお墓があります。
 
 
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白河らーめん
歩いているとあちこちにラーメン屋さんが目にとまります。100軒近くもあるそう。醤油ベースのさっぱりとしたラーメンでした。
 
 
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新蔵町
染物屋さんの古い建物です
 
 
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谷津田川(やんたがわ)
川沿いには遊歩道が続いています。お散歩したら気持ちよさそう。
 
 
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白河駅に続く通りからはお城が真正面に見えます。
 
 
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白河だるま
楽蔵内にある“渡邊だるま”の中にいただるまさん。手足が生えててちょっとかわいいでしょ。イベント用に作ったものだそうで、顔は白河だるまとは全然違います。
  
 
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駅の脇で売っていた大きな長いなす。珍しいので写真を撮らせてもらいました。
 
 
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白河駅から二本松へと向かいます。
 
 
郡山で乗り換えて二本松駅で下車。駅の観光案内所でガイドマップをもらって歩き始めます。まずは駅からすぐの二本松神社にごあいさつ。
 
 
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二本松神社
丹羽光重公が城内の八幡宮と熊野宮を合祀し、総鎮守の御両社として遷宮されました。
 
 
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太鼓台 (二本松市歴史資料館内)
10456日に開催される二本松神社の例大祭提灯祭りで使われる太鼓台。
 
 
 
霞ヶ城公園二本松城)まで歩きます。前頁で紹介しきれなかった見どころです。
 
 
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傘松
樹齢約300年のアカマツの巨木で、幹囲3.9m、樹高約4.5m、東西に約14mで傘状に広がっています。
 
 
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イロハカエデ
根回り3.3m、樹高約12m、樹齢350400年の古木
 
 
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るり池
 
 
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霞池
奥に見える藤棚は智恵子の生家の庭にあった藤の木。
 
 
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トラ出没注意!!  空堀・土塁の近くに潜んでいます。
 
 
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丹羽神社 
4体の石像が神社を守っています。
 
 
 
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二本松駅
駅へと戻ってきました。お城を模った駅です。
 
 
白河も見どころが多く、二本松城も思っていたよりずっと広くて一日ではまわりきれませんでした。白河に着いたときは青空が広がっていましたが、だんだんと雲が多くなり蒸し暑い一日となりました。でも雨に降られることもなく歩けてよかったです。日帰りも考えたのですが、せっかくここまで来たので郡山に戻って一泊することにしましょう。
 
 
急に思いついてやってきたので、ほとんど下調べもせずお城の場所と時刻表しか調べてきませんでした。白河、二本松は戊辰戦争で激戦の舞台となった地でしたね。白虎隊の話は有名ですが、二本松でも1317歳の少年たちが兵士として戦い死んでいったのは知りませんでした。
二本松城では白河の戦いのために主な戦力が出払っていました。城を守るのは老兵と少年兵しか残っていなかったため、最初は18歳から入隊だったものが最終的には刀もちゃんと扱えない13歳の少年まで引き下げられていきました。パンフレットに書かれていた少年の言葉が心に残ります。「藩のため戦争に出て戦うことは、武士の子として当然のことであって、特に語るべきことではない。恐ろしいとは思わなかった。出陣の前夜などは今の子供の修学旅行の前夜のようなはしゃぎようだった。」
戊辰戦争終結で新政府の治める近代日本になっていきます。藩の多様性が失われ一極集中となり、欧米に追い付け追い越せと力で列強の仲間入りを果たそうとしていきました。第2次世界大戦で敗戦するまで続いていきます。昨日は終戦記念日でした。折しも普通の国になりたいと、戦争ができるように勝手に拡大解釈していくような世の中になっています。70年間も戦争をせず平和に暮らしている日本は、普通の国よりもずっと素晴らしいと思います。70年間戦争をしてこなかったという実績があるのですから、それを平和のために利用していくことこそが唯一日本にしかできない役割だと思います。