マダオなWALKING′!

まるでダメなオバサンによる まったりダラダラお気楽旅

関宿 ~ 坂下宿 ~ 土山宿 ~ 水口宿  2013.10.19

今回は交通の便があまり良くないので前泊して一気に関宿から水口宿まで歩きます。
伊豆大島に甚大な被害をもたらした台風26号が去って、週末は晴れ予報。・・・だったはずなのに、だんだんと下り坂。前日の予報通りに朝起きたら雨でした。まぁだんだんと雨は止んでくるとのこと。とりあえず関まで出発です。
 
 
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関宿
まだ雨は降ったまま。雨の峠越えはちょっと不安なので駅の案内所で聞いてみると「ほとんど舗装されているから、このくらいの雨なら大丈夫!」とのこと。そういえば箱根越えの時も雨模様だったから案内所でお天気を聞いていたっけ。さぁ雨支度をして歩き始めましょう。
 
 
 
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転石
大昔、山の頂上にあった巨石が転がり落ちてきて何度片づけても街道に飛び出していたそう。弘法大師が供養したところ石は静かになったと伝えられています。
 
 
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鈴鹿川
 
 
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筆捨山 
室町期の画家狩野法眼元信が筆を投げ捨てたのもこんなお天気だったからなのかなぁ。
 
 
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鈴鹿然の家と馬子会館の間の旧道
日本橋から京都までの宿の名前を書いた柱がお出迎え。この先しばらくトイレがないとのことなので、馬子会館で一休み。会館の方に鈴鹿峠絵地図をいただきました。これがわかりやすい。歩道のどっち側を歩いたらいいかまで載っていました。
 
 
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坂下宿
難所の鈴鹿峠を控えてその昔は大変にぎわった宿場町ですが、今は跡地に石碑を残すのみとなってしまいました。弱い雨が降ったり止んだり。何とかなりそうです。
 
 
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峠道らしくなってきました。
片山神社までは舗装路を歩いていきます。でも大雨が降ったら土砂が流れてきそうな道です。
 
 
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片山神社を過ぎると山道へと入ります。
石畳の道。雨はほとんど止んでます。よかったぁ。
 
 
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芭蕉句碑
紅葉していたらもうちょっと素敵な写真になっていたかな
 
 
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県境
しばらく歩くと視界が開けてきました。ちょうどここが県境。伊勢の国(三重県)から近江の国(滋賀県)へとはいりました。土山はお茶が名産なんだって。
それにしてもあっという間の峠越え。後は舗装路を下るだけ。聞いてはいたけど箱根よりず~っと楽でした。 
 
 
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万人講常夜燈
峠にある18世紀ごろに建てられた大きな大きな常夜燈。高さは5.4m。重さは38t。
 
 
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峠を抜けると国道沿いを歩いていきます。
もう少し歩くと435キロポスト。よく歩いてきたなぁ。
 
 
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猪鼻村
土山宿から坂下宿間の立場があり草餅や強飯が有名だったそう。
 
 
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海道橋
橋ができるまでは約600m下流に渡り場がありましたが、溺れ死ぬ旅人が多かったために橋が架けられました。幕府の用や武家の家族、近隣に住む百姓達が渡るときは無料でしたが、一般の人が渡るときは三文を払わなければならなかったそうです。広重の土山はこのあたり。
 
 
  
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近江米バーガー(道の駅 あいの土山)
鰻ときんぴらを挟んだライスバーガー。半分はそのまま、残りは土山茶をかけてお茶漬けにして食べます。美味しかった。鰻がもうちょっと大きければ2重丸なんだけどなぁ。
海道橋までは街道歩きの人と会わなかったけどここまで来ると街道歩きらしい人たちが休憩している。これくらいのお天気だとみんな歩いちゃうんだね。
 
 
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土山宿
「坂は照る照る 鈴鹿は曇る あいの土山雨が降る」
馬子唄に歌われていますが、今日は「坂は降る降る 鈴鹿は曇る あいの土山も曇る」
あちこちに板に書かれた子供がいっぱい。飛び出しに注意ってことなんだろう。
 
 
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土山宿 東海道伝馬館
おしゃべり好きなおばさんが土山宿の歴史を丁寧に教えてくれました。大名行列の展示など見どころいっぱい。土山宿は住民がみんなで町並みを保存しているのがよくわかる町です。でもここも若い人はどんどん出て行ってしまうそう。
 
 
 
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野洲川(歌声橋)
橋の手前の手作り看板には「先へ足進めれば歌声橋 のんびり歩こう旧東海道 これより三キロ先に松並木」
 
 
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三キロ先の松並木
 
 
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旧道
 
 
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今宿一里塚
112里の一里塚
 
 
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水口宿 東見附
水口宿へと入りました。晴れ間も見えています。
 
 
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三筋の町(高札場)
この先、道が三筋分かれます。真ん中の道が旧東海道
 
 
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三筋の道(水口石橋駅)
高札場で分かれた道がここでまた一本になります。
水口は曳山が有名。街道沿いのコミュニティーセンターでも普段なら展示してあるものを見ることができるそうですが、翌日が選挙だったため見ることができませんでした。そういえば歩いている途中で選挙カーともいっぱいすれ違ったなぁ。
 
 
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水口宿 本日の終了地点
今日はここまででホテルへと向かいます。
 
 
朝から雨で不安なままスタートした鈴鹿越え。途中で雨も上がって予定していた水口まで歩くことができました。よかった、よかった。峠越えも含めて今日は26キロ程あるいた。着くころには足が筋肉痛に…。左の太ももからお尻にかけて痛くなりました。いつも痛めるのは左側。歩き方が悪いのかなぁ。
晩御飯は近くのショッピングセンターのレストランで手作りハンバーグ定食。お味噌汁が関西圏に入ったことを実感させてくれます。昨日の四日市の晩御飯のお味噌汁は赤だしでした。
今回の前泊は四日市。関でも亀山でもよかったのに何で四日市にしたかというと・・・四日市に転勤したお友達と会うため。前回の街道歩きの時は予定が合わずに会えなかったのですが、今回はやっと会えました。1年程前、四日市に転勤が決まった彼女と東海道を歩きはじめていた私。「四日市で会おうね!」との約束。やっと果たせました。「お互い頑張ってるよね!」と元気をもらってきました。彼女をはじめ案内所で街道や宿について教えてくれた人、道中で声をかけてくれた人、すれ違った街道歩きの人、いろんな人に支えられて歩いています。ありがとう!